プレスリリース


報道関係各位
2008年11月17日
アボット ジャパン株式会社
本資料は、米国アボット社が2008年10月30日(米国現地時間)に配信したプレスリリースを日本語に翻訳・再編集し、11月17日皆様のご参考にご提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。 ※ 本資料(英文)については www.abbott.comをご覧ください。
ヒュミラ®(一般名:アダリムマブ) 大規模臨床試験−PREMIER試験 5年継続結果発表
−中等度〜重度の早期関節リウマチ患者さんに対してヒュミラ®とメトトレキサート(MTX)の併用療法で関節破壊抑制効果が5年間持続−
2008年10月30日(木)米国アボット社はサンフランシスコで開催された米国リウマチ学会(ACR)の年次総会にて、中等度〜重度の早期関節リウマチ患者さんに対してヒュミラ®(一般名:アダリムマブ)とメトトレキサート(以下MTX)の併用療法を2 年間行い、その後ヒュミラ®を3年間継続投与した臨床試験(PREMIER試験)において、併用例の約半数で5年後も関節破壊の進行が認められなかったとのデータが得られたと発表しました。
この試験の5年経過時点での成績で、早期関節リウマチ患者さん(関節リウマチと診断確定後3年以内の患者さん)の早期治療において、ヒュミラ®とMTXの併用が優れた効果を発揮することが明らかになりました。
試験開始時からヒュミラ®とMTXを併用した患者群では、ヒュミラ®またはMTXの単独投与を受けた患者群に比べて5年後の関節破壊の進行が遅く、関節破壊進行の指標となる修正総シャープスコア(mTSS)の平均増加スコアは、ヒュミラ®とMTX 併用療法群が2.9、MTX単独投与例は9.7、ヒュミラ®単独投与例は8.7と併用療法群で最小でした。
なお、このプレスリリースは、重工業研究会、本町記者会、大阪化学工業記者クラブ、道修町薬業記者クラブにも配布いたしております。重複のむきございましたら、予めご容赦の程お願い申し上げます。
参考資料
PREMIER試験について
PREMIER試験は、2年間の無作為化二重盲検試験と3年間の非盲検延長試験で構成される試験で、中等度〜重度の早期関節リウマチ患者さんにおける炎症反応やX 線所見による骨破壊の進行に対するヒュミラ®の効果を5年間にわたり検討したものです。二重盲検試験では、799例の患者さんに対してヒュミラ®とMTXの併用療法、ヒュミラ®またはMTXの単独療法を2年間行いました。
2年間の二重盲検試験の終了後、非盲検延長試験に参加した全ての患者さんは、ヒュミラ®40mgの隔週投与をその後2年間続行しました。354例の患者さんが5年間の試験を通して、評価可能なX 線画像が得られました。このうち、最初の2年間の二重盲検試験でヒュミラ®とMTXを併用した患者さんは124例、MTX単独投与例が115例、ヒュミラ®単独投与例は115例でした。
X線画像に基づいて関節破壊の進行度を検討し、mTSSの治療開始時からの平均変化量を算出しました。試験開始後に併用療法を受けた患者の半数は、5年後にも関節破壊の進行がみられない(mTSSの増加度が0.5未満)状態が保たれていました。
アボットのGlobal Pharmaceutical Research and Developmentのvice presidentであるEugene Sun博士は、「今後もヒュミラ®の検討を続行し、関節リウマチ早期の段階で治療を開始し長期間継続治療を行った患者さんにおける本剤の効果を明らかにして、関節破壊の進行抑制に役立てて欲しいと考えています。」と述べています。
関節リウマチについて
関節リウマチは自己免疫疾患の一種で、関節に炎症が起こり、関節の内部や周囲の骨に損傷が生じる病気です。早期では多くの場合、手指や足、手首などの小さな関節に異常が現れます。肘や膝、足首や股関節にも異常が現れることがあります。関節リウマチを根治する薬は現段階ではなく、患者さんは痛みや炎症を和らげ、進行を遅らせて、日常生活に支障が生じるような関節破壊を防止する治療を受けます。薬物治療を受けている関節リウマチの患者数は日米欧で500万人を超えると考えられており、その多くが22〜55歳の方々です。
関節リウマチと治療法については、www.RA.comをご覧下さい。
重要な安全情報について
重要な安全情報について 処方情報は国により異なります。日本の製品情報は本邦の添付文書をご覧下さい。
ヒュミラ®や他の抗TNF製剤の使用例で重篤な感染症、敗血症、結核や日和見感染症が現れたとの報告が寄せられており、死亡例も報告されています。関節リウマチの患者さんはもともと感染症にかかりやすい状態にあり、また重篤な感染症が現れた患者さんは免疫抑制剤も併用していました。ヒュミラ®の単独投与例においても感染症の発現が報告されています。
活動性の感染症がみられる患者さんでは、ヒュミラ®の投与を開始しないでください。ヒュミラ®等の抗TNF製剤の投与により、B型肝炎ウイルス(以下HBV)の長期保有例でHBVの再活動化が現れており、死亡例も発生しています。HBV感染のリスクのある患者さんに本剤を投与する場合は、事前にHBV検査を行い、感染の有無を検討してください。ヒュミラ®とアナキランの併用は避けてください。ヒュミラ®の投与中は、生ワクチンの接種を避けてください。
ヒュミラ®等の抗TNF製剤の臨床試験では、抗TNF製剤の投与例における悪性腫瘍の発現例数が対照例を上回りました。認められた悪性腫瘍は、リンパ腫と非メラノーマ型皮膚癌を除けば、一般集団で予測される悪性腫瘍の種類・発生数と同程度でした。ヒュミラ®の臨床試験(比較対照試験と非盲検試験を含む)におけるリンパ腫の発現率に約3倍の上昇を認めました。悪性腫瘍の発現における抗TNF製剤の役割は不明です。ヒュミラ®や他の抗TNF製剤の投与に伴い、まれに脱髄性疾患や重度のアレルギー反応が現れています。まれに、抗TNF製剤の投与に伴い、重篤な血液障害が現れたとの報告も寄せられています。
ヒュミラ®および類薬の抗TNF製剤の投与に伴いうっ血性心不全の増悪が現れており、抗TNF製剤の使用例でうっ血性心不全の発現がみられています。ヒュミラ®の投与に伴い自己抗体が形成し、まれにループス様症候群が現れることがあります。
関節リウマチの成人患者さんを対象としたプラセボ対照臨床試験において高頻度で認められた副作用は、注射部位反応(ヒュミラ®群20% vs. プラセボ群14%)、上気道感染(17% vs. 13%)、注射部位疼痛(12% vs. 12%)、頭痛(12% vs. 8%)、発疹(12% vs. 6%)および副鼻腔炎(11% vs. 9%)でした。ヒュミラ®投与例の7%、プラセボ投与例の4%は、有害事象のため投与を中止しました。
強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、クローン病と尋常性乾癬を対象としたヒュミラ®の臨床試験で認められた成人患者さんにおける本剤の安全性プロフィールは、関節リウマチの成人患者さんと同様でした。尋常性乾癬を対象としたプラセボ対照臨床試験における関節痛の発現率は、ヒュミラ®投与例は3%、対照例で1%でした。小児患者さんにおける副作用の頻度や種類は、成人患者さんにみられた内容と同様でした。
若年性特発性関節炎における臨床試験で報告された重度の副作用は、好中球減少症、レンサ球菌性咽頭炎、アミノトランスフェラーゼ上昇、帯状疱疹、筋炎、不正子宮出血と虫垂炎等でした。
ヒュミラ®の投与開始後の約2年間で、約4%の患者さんに重篤な感染症(帯状疱疹、肺炎、尿路感染、咽頭炎、帯状疱疹等)が現れています。若年性特発性関節炎以外の小児患者さんにおけるヒュミラの安全性は確立されていません。ヒュミラ®の投与の開始前には、本剤の有益性と危険性を十分に考慮してください。
ヒュミラ®について
米国におけるヒュミラ®の適応症は、(1)中等度〜重度の活動性関節リウマチを有する成人患者さんの症状・徴候の緩和、顕著な臨床効果の誘導、関節破壊の阻止および身体機能の改善、(2)乾癬性関節炎患者さんにおける活動性関節炎の症状・徴候の緩和、関節破壊の進行阻止、身体機能の改善、(3)活動性強直性脊椎炎患者さんにおける症状・徴候の緩和、(4)中等度〜重度のクローン病を有し、既存の治療法で十分な効果が得られず、インフリキシマブの効果消失か不耐がみられる成人患者さんにおける症状・徴候の緩和と顕著な臨床効果の誘導、(5)中等度〜重度の慢性尋常性乾癬がみられ、全身療法や光線療法の適応であり、他の全身療法が適さない成人患者さんの治療です。
ヒュミラ®の投与に際しては、十分なモニタリングと定期的な経過観察を行ってください。ヒュミラ®の小児適応は、中等度〜重度の活動性多関節型若年性特発性関節炎を有する4歳以上の小児における症状・徴候の緩和です。
ヒュミラ®は人体に通常存在する抗体と類似しており、腫瘍壊死因子α(TNF-α)と呼ばれる各種の免疫疾患の炎症反応に関与する蛋白質を阻害することで作用を発揮します。TNF-αは数々の免疫疾患で過剰に産生され、炎症反応の中心的な役割を演じる物質です。
ヒュミラ®は現在、77カ国の国々で承認され、31万人以上の治療に用いられていおり、現在、「潰瘍性大腸炎」におけるヒュミラ®の効果を検討するため、臨床試験を実施中です。
アボットの免疫分野への取り組みについて
アボットは、免疫疾患に対する新規治療薬の創薬と開発に力を注いでおります。1989年に創設したアボット生物科学研究所(米国マサチューセッツ州ウースター)では、自己免疫疾患の新規治療法の開発に向け、世界最高レベルの創薬活動と基礎研究を行っています。
ヒュミラ®に関する詳細な情報、処方情報や投与ガイドなどは、ウェブサイト(www.humira.com)でご覧いただけます。お電話でもお問い合わせください(米国、Abbott Medical Information,1-800-633-9110)。
アボット社について
米国イリノイ州シカゴに本拠を置くアボットは、広範囲のヘルスケアに基盤を置く世界的規模の会社であり、グループ総従業員数 68,000人を擁し、世界130カ国で営業活動を行っています。その事業内容は新薬の研究・開発に加え、医療用医薬品、栄養剤、医療用機械器具、医療用計測器、診断薬の分野における研究、開発、製造、マーケティングそして販売、と多岐にわたっています。
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