プレスリリース


報道関係各位
2008年11月19日
アボット ジャパン株式会社
ヒュミラ®(一般名:アダリムマブ)が 早期関節リウマチ患者さんの労働生産性を改善
−研究論文で労働生産性の改善が明らかに−
2008年11月19日(水)アボット ジャパン株式会社(医薬品事業部本社:東京都港区、代表取締役社長:グレン・エス・ワーナー)はヒュミラ® (一般名:アダリムマブ)の海外臨床試験であるPROWD試験について以下のように発表しました。
関節リウマチの患者数は全世界では約500万人を数え、多くの患者さんの日常生活や職場での活動が低下します。半数もの患者さんが診断後数年以内に離職を余儀なくされています。Arthritis Care andResearch 誌に発表された研究より、早期関節リウマチ患者さんにメトトレキサート(以下MTX)を単独投与する場合に比べ、ヒュミラ® (一般名:アダリムマブ)を併用投与した場合離職率が低く、労働生産性が向上することが明らかにされました。
PROWD (PRevention Of Work Disability)試験でヒュミラ®が関節リウマチ患者さんの在職期間に及ぼす影響を検討したところ、試験開始から56 週間後、離職または離職間近と答えた患者さんの割合はMTX単独投与群では40%、ヒュミラ®とMTXの併用群では19%とヒュミラ® 併用群で有意に離職率等の低下が認められました。
リーズ大学分子医学研究所(英リーズ)のリウマチ学教授で、リーズ大学病院トラストのリウマチ学臨床部長のPaul Emery教授は、「PROWD試験は、労働生産性における離職という評価項目を検討した初めての研究です。労働状況は、関節リウマチ患者さんにおける有効性を評価できる極めて感度の高い指標です。労働生産性は、社会に対して経済面から大きく関係し、患者さん本人への心理的・社会的にも大きく影響するため、最近特に注目されている指標です。早期関節リウマチに対して抗TNF製剤を速やかに投与し離職を防止することは、大きな第一歩となります」と述べています。
なお、このプレスリリースは、重工業研究会、本町記者会、大阪化学工業記者クラブ、道修町薬業記者クラブにも配布いたしております。重複のむきございましたら、予めご容赦の程お願い申し上げます。
参考資料
PROWD試験について
PROWD 試験は、56週間の多施設共同無作為化比較試験で、抗TNF製剤が勤労状況に及ぼす影響を検討した初のプラセボ対照臨床試験です。早期関節リウマチ患者さん148人に対してヒュミラ®とMTX併用療法とMTX単独投与(ヒュミラ®のプラセボを投与)を行い、離職または離職間近という状況の発生状況を検討しました。身体障害以外の理由による離職も含む離職全般の発生率は、いずれの患者群とも第16週と第56週との間に有意の変化はありませんでしたが、MTX単独投与群における第56週の失職率は、ヒュミラ®とMTX併用群より有意に高い値でした。本研究では、ヒュミラ®とMTXの併用は、MTXの単独投与に比べ、関節リウマチによる離職が少なく、労働時間の損失が低下するとの結論が得られました。
副次評価項目においても併用療法群で有意の改善を認め、欠勤時間は併用群9%、MTX単独投与群18%、また、疾患活動性スコア(ACR 20 反応率、DAS 28 スコア、RA QOL)の改善も認められました。治療の忍容性は高く、重篤な有害事象や感染症の発現率に群間の差は認められませんでした。
アボットのImmunology Developmentのdivisional presidentであるRebecca Hoffman博士は、「関節リウマチにおける関節破壊を予防するには早期治療がベストです。PROWD試験の結果は、ヒュミラ®を用いて積極的な早期治療を行えば、患者さんの労働生産性と生活の質(QOL)の維持に大いに役立ちます」と述べています。
関節リウマチについて
関節リウマチは自己免疫疾患の一種で、関節に炎症が起こり、関節の内部や周囲の骨に損傷が生じる病気です。早期では多くの場合、手指や足、手首などの小さな関節に異常が現れます。肘や膝、足首や股関節にも異常が現れることがあります。関節リウマチを根治する薬は現段階ではなく、患者さんは痛みや炎症を和らげ、進行を遅らせて、日常生活に支障が生じるような関節障害を防止する治療を受けます。薬物治療を受けている関節リウマチの患者数は日米欧で500万人を超えると考えられており、その多くが22〜55歳の方々です。
関節リウマチと治療法については、www.RA.comをご覧下さい。(英文のみ)
また医療従事者の方や関節リウマチの患者さんとそのご家族の方々へ、ヒュミラ®と関節リウマチの情報を提供することを目的として「ヒュミラ®情報ネット」を本年6月に開設いたしました。
患者さん向けのサイトでは、疾病に関すること、検査から治療までのこと、抗TNF-α製剤のことなどをわかりやすく解説したコンテンツを用意しています。ヒュミラ®を取り扱う医療機関の検索もできるようになっています。医療従事者向けのサイトでは、適正使用情報、安全性・有効性情報を含めた有用性情報について、詳しく解説しています。
ヒュミラ®情報ネットのURL は、http://www.e-humira.jp/です。
ヒュミラ®について
ヒュミラ®は、欧米では関節リウマチ、乾癬性関節炎、乾癬、強直性脊椎炎、クローン病、若年性特発性関節炎を適応とする唯一のヒト型モノクローナル抗体製剤です。ヒュミラ®は人体に通常存在する抗体と類似しており、各種の免疫疾患の炎症反応に関与する腫瘍壊死因子α(TNFα)を阻害することで作用を発揮します。TNF-αは数々の免疫疾患で過剰に産生され、炎症反応の中心的な役割を担っている物質です。
ヒュミラ®は現在、77カ国の国々で承認され、31万人以上の治療に用いられています。
現在 国内においては尋常性乾癬および関節症性乾癬の効能・効果で2007年9月20日に製造販売承認申請書を行いました。クローン病、強直性脊椎炎、若年性関節リウマチ、については現在、国内治験を実施中です。 潰瘍性大腸炎については2008年度中に国内治験を実施予定です。
アボットの免疫分野への取り組みについて
アボットは、免疫疾患に対する新規治療薬の創薬と開発に力を注いでおります。1989年に創設したアボット生物科学研究所(米国マサチューセッツ州ウースター)では、自己免疫疾患の新規治療法の開発に向け、世界最高レベルの創薬活動と基礎研究を行っています。
アボット社について
米国イリノイ州シカゴに本拠を置くアボットは、広範囲のヘルスケアに基盤を置く世界的規模の会社であり、グループ総従業員数 68,000人を擁し、世界130カ国で営業活動を行っています。その事業内容は新薬の研究・開発に加え、医療用医薬品、栄養剤、医療用機械器具、医療用計測器、診断薬の分野における研究、開発、製造、マーケティングそして販売、と多岐にわたっています。
日本国内では、従業員数2,000人、医療用医薬品、栄養剤、医療用機械器具、医療用計測器、診断薬の製造及び開発、ならびに販売とマーケティングを行っており、東京、福井、千葉に拠点を置いています。
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