アボット、新たなHIV株の発見を発表
世界の医療関係者がウイルスの1歩先を行くことに貢献

  • 今回の発見は、2000年以来初めて発見されたHIV-1の新たなサブタイプです。
  • アボットは、診断検査、治療、そして今後のワクチンの可能性への影響を評価可能にするため、研究者に新株へのアクセスを提供します。

2019年11月6日―アボット(本社・米国イリノイ州)は、同社の科学者チームが、HIV-1 グループ M サブタイプ L1と呼ばれるHIVの新たなサブタイプを特定したことを発表しました。その内容は、本日、the Journal of Acquired Immune Deficiency Syndromes (JAIDS)にて発表されました。この発見は、研究者たちがウイルス変異の一歩先を行き、新たなHIV流行の阻止を助ける上で、次世代ゲノムシーケンシングが果たす役割を示すものです。

世界的なAIDSの大流行以来7,500万人がHIVに感染し、3,790万人が現在ウイルスを保有しています2。過去約20年にわたる世界の医療関係者の努力により、HIVの大流行を終わらせるというゴールが現実的なものになってきました。しかしながら、検査と治療が有効であり続けられるよう、研究者は新株の監視において注意を怠ってはなりません。

「世界がますますつながるにつれ、ウイルスが1か所にとどまっていると考えられなくなっています」と、カンザス州ミズーリ大学口腔および頭蓋顔面科学部教授で本研究論文の著者の1人でもあるCarole McArthur, Ph.D., M.Dは述べています。また、「HIVの大流行を終わらせためには、変化を続けるHIVウイルスの裏をかき続け、最新の技術とリソースを使って、その進化を監視していかなければならないことを、この発見は今一度思い起こさせてくれます」と述べています。

今回の研究は、2000年にHIV新株の分類ガイドラインが策定されて以来、初めてグループ Mの HIVウイルスの新たなサブタイプを特定したものです。グループ Mのウイルスは、世界的な流行を引き起こしたウイルスで、サブサハラ・アフリカのコンゴ共和国を起源としています。

新たなウイルスを発見した遺伝子シーケンシングを支える科学

異常なウイルスが本当に新たなHIVサブタイプであるかどうかを決定するには、3件それぞれ別々に発見されなければなりません5。このサブタイプの最初の2つのサンプルは、1980年代及び1990年代にコンゴ共和国で発見されました。3件目は2001年に採取されましたが、当時は、サンプルのウイルス量および技術の面で、シーケンシングが困難でした。

今日、次世代シーケンシング技術により、研究者はより速く、より少ないコストでゲノム全体を解析することが出来るようになりました。その技術を応用するため、アボットの科学者は新たな技法を開発し適用し、サンプルのウイルス部分を特定し完全なシーケンシングおよびゲノム解析を完了することを可能にしました。

「今回のような新たなウイルスを特定することは、干し草の山から一本の針を探すようなものです」と、アボット 診断薬・機器事業部の首席サイエンティストで同社Global Viral Surveillance Programヘッド、本研究論文の著者の1人でもあるMary Rodgers, Ph.D.は述べています。また、「私たちの技法を進化させ、次世代シーケンシング技術を応用することで、私たちは磁石を使って針を見つけています。今回の科学的発見は、私たちが新たな大流行を未然に阻止することが可能であることを証明しています」と述べています。

25年間にわたりウイルス変異を世界中で追跡

アボットは、血液スクリーニングおよび感染症検査のリーダーとして、HIVと肝炎ウイルスを監視し、変異を特定することで、自社の診断検査が最新であり続けることを確保するために、25年前にGlobal Viral Surveillance Programを創設しました。今回の研究の一環として、アボットの科学者は、自社のコア診断検査および遺伝子検査でこの新たなHIV株を検出できることを確認しました。

世界中の血液センター、病院、及び学術機関との提携を通じて、アボットは45か国からHIV及び肝炎ウイルスを含む78,000を超えるサンプルを収集し、5,000株以上を識別し特徴づけし、その結果をこれまで125本の研究論文として発表することで、科学界がそれらのウイルスについて学ぶ手助けをしてきました。本日発表した論文“Complete genome sequence of CG-0018a-01 establishes HIV-1 subtype L”は、こちらからオンラインで閲覧できます。

アボットのウイルスハンターの活動について、詳しくはこちら(www.abbott.com/virushunters)をご覧ください。

アボットについて

アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約103,000人の社員が活動しています。

アボット(www.abbott.com)、アボット ジャパン(www.abbott.co.jp)、フェイスブック(www.facebook.com/Abbott)、ツイッター(@AbbottNews、@AbbottGlobal)も合わせてご参照ください。

  1. Yamaguchi J, Vallari A, McArthur C, Sthreshley L, Cloherty G, Berg M, Rodgers MA. Complete genome sequence of CG-0018a-01 establishes HIV-1 subtype L. Journal of Acquired Immune Deficiency Syndromes. 2019; https://journals.lww.com/jaids/Abstract/publishahead/Complete_genome_sequence_of_CG_0018a_01.96307.aspx.
  2. Global health observatory (GHO) data: HIV/AIDS. World Health Organization. https://www.who.int/gho/hiv/en/
  3. Worobey M, Gemmel M, Teuwen DE, et al. Direct evidence of extensive diversity of HIV-1 in Kinshasa by 1960. Nature. 2008;455(7213):661-664.
  4. Faira NR, Rambaut A, Suchard MA, et al. HIV epidemiology. The early spread and epidemic ignition of HIV-1 in human populations. Science. 2014;346(6205):56-61.
  5. Robertson DL, Anderson JP, Bradac JA, et al. HIV-1 nomenclature proposal. Science. 2000;288(5463):55-56.
  6. Yamaguchi J, Olivo A, Laeyendecker O, Forberg K, Ndembi N, Mbanya D, Kaptue L, Quinn TC, Cloherty GA, Rodgers MA, Berg MG. Universal target capture of HIV sequences from NGS libraries. Frontiers Micro. 2018; 9(2150): 1-13.
  • シェア シェア
  • 印刷 印刷
  • ダウンロード ダウンロード
true
accessibility

このウェブサイトを離れ、アボットの別の国のサイトもしくは特定地域向けのサイトに移行しようとしています。

お客様がアクセスしようとしているウェブサイトは、そのサイトに記載されている特定の国または国々の居住者を対象としていることにご注意ください。 そのためサイトには、他の国々や地域では認められていない医療品、医療機器、その他の製品に関する情報や、用途についての情報が含まれている場合があります。


またアクセスしようとしているウェブサイトが、お客さまのスクリーンサイズ向けに最適化されていない場合もあります。

このまま当社のウェブサイトを離れてもよろしいですか?

accessibility

アボットグループのウェブサイトを離れ、第三者のウェブサイトに移行しようとしています。

アボットの世界各国のウェブサイトから移行した先のリンクは、アボットの管理下にはなく、アボットはそのようなサイトのコンテンツや、サイトに含まれるリンクについて、いかなる責任を負うものではありません。 アボットがこれらのリンクを提供しているのは、お客さまの便宜を図るためであり、アボットがリンク先サイトを承認していることを示唆するものではありません。


またアクセスしようとしているウェブサイトが、お客さまのスクリーンサイズ向けに最適化されていない場合もあります。

このまま当社のウェブサイトを離れてもよろしいですか?