アボット、2022年第3四半期の業績を発表 通年のEPS見通しを上方修正

• 第3四半期における全世界売上高は104億ドルでした。
• 通年の1株当たり利益（EPS）見通しを上方修正しました。
• 複数の新製品について承認を取得し、または発売し、ポートフォリオを拡充し続けています。

※本資料は、アボットが2022年10月19日に発表したプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。

https://abbott.mediaroom.com/2022-10-19-Abbott-Reports-Third-Quarter-2022-Results-and-Raises-Full-Year-EPS-Guidance

2022年10月19日－アボット（米国イリノイ州アボットパーク）は本日、2022年9月30日を期末とする第3四半期の業績を発表しました。

• 第3四半期の売上高は104億ドルとなり、決算報告ベースで4.7%減、為替変動の影響を除いた有機ベースで1.3%増となりました。
• 第3四半期の米国会計基準（GAAP）に基づく希薄化EPS¹は0.81ドル、特定項目を除いた調整後の希薄化EPSは、1.15ドルでした。
• アボットは、2022年度通年のEPS見通しを上方修正します。アボットは、2022年通年のGAAPに基づく希薄化EPS見通しとして、3.75ドル～3.81ドル、調整後の希薄化EPS見通しは5.17ドル～5.23ドルと予想しています。
• 2022年通年の見通しには、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高に関する予測の約78億ドル（2022年9月までの売上高73億ドルと第4四半期の売上予測5億ドル）が含まれています。
• 第3四半期における医療機器の米国売上高は、エレクトロフィジオロジー事業、ストラクチュラルハート事業、ダイアベティスケア事業の堅調な2桁成長に牽引され、11.3%増となりました。
• 9月、アボットは、FreeStyle リブレ®持続グルコースモニタリングシステムが急性の糖尿病関連イベントを減少させることに寄与し、1日1回の（基礎）インスリン療法を用いている2型糖尿病患者の入院が67%減少したことを示す新たなデータを発表しました²。
• 第3四半期に、アボットは、最新世代となるFreeStyle リブレ® 3システムを米国で発売しました。FreeStyleリブレ® 3システムは、14日間の装着期間中、正確な³グルコース値を常時自動的に取得する世界最小・最薄³のウェアラブルセンサーです。
• 第3四半期に、アボットは、今年初めに製造停止となっていたSimilac®、EleCare®、および先天性代謝異常疾患用粉ミルクの製造をミシガン州スタージス工場で再開しました。

アボットの取締役会会長 兼 最高経営責任者（CEO）、ロバート・B・フォードは、「現在のマクロ経済的環境における当社の業績と見通しの上方修正は、多角的なビジネスモデルと事業活動の強みを反映しています。特に、最近の複数の新製品発売によって米国の医療機器事業が改善し、エスタブリッシュ医薬品事業が当期も好業績を達成したことを嬉しく思います」と述べています。

第3四半期の事業概要
注記：当社経営陣は、売上高の成長率を有機ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。有機的売上高成長に為替変動の影響は含まれていません。

全社
（単位：百万ドル）

* 2022年第3四半期の総売上高には約300万ドル、2022年9カ月間の総売上高には約800万ドルのその他の売上高が含まれます。

n/a = 該当なし

注記：為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。

第3四半期における総売上高は、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高が前年同期比で減少したことと、アボットのミシガン州スタージス工場で製造している特定の乳児用粉ミルクの製造が2月に停止されたことにより、悪影響を受けました。新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高⁴と製造停止⁵による米国内の本年度および昨年度の売上高を除いた第3四半期における全世界売上高は、決算報告ベースで0.6%減、有機ベースで6.0%増となりました。

栄養剤製品
（単位：百万ドル）

第3四半期における栄養剤製品事業の全世界売上高は、決算報告ベースで14.9%減、有機ベースで10.3%減となりました。栄養剤製品事業の全世界売上高は、アボットのミシガン州スタージス工場で製造された特定の乳児用粉ミルクの製造停止が2月に実施されたことにより、悪影響を受けました。アボットは、第3四半期に同工場での製造を再開しました。

小児用栄養剤製品の米国外売上高は、中国の厳しい市場状況によって悪影響を受けました。

成人用栄養剤製品の全世界売上高は、マーケットリーダーであり、幅広くバランス良く取り揃えられた栄養剤ブランド「エンシュア®」に牽引され、決算報告ベースで4.0%減、有機ベースで2.4%増となりました。

診断薬・機器
（単位：百万ドル）

第3四半期における診断薬・機器事業の売上高は、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高が前年同期比で減少したことにより、悪影響を受けました。第3四半期における新型コロナウイルス感染症検査関連の全世界売上高は、前年同期の19億ドルに対し、17億ドルとなりました⁶。新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く、診断薬・機器事業の第3四半期における全世界売上高は、決算報告ベースで0.2%減、有機ベースで6.1%増となりました⁴。

エスタブリッシュ医薬品
（単位：百万ドル）

第3四半期におけるエスタブリッシュ医薬品事業の売上高は、決算報告ベースで4.9%増、有機ベースで12.2%増となりました。

主要新興国には、ブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって長期的な成長機会となる最も有力な複数の新興国が含まれます。これらの国々における第3四半期の売上高は、決算報告ベースでは6.2%増、有機ベースで13.0%増となりました。有機的成長は、いくつかの地域（インド、中国、ブラジル、ベトナムなど）および治療領域（心血管代謝、消化器、中枢神経 / ペインマネジメントなど）における力強い成長に牽引されました。

第3四半期のその他の売上高は、決算報告ベースで1.1%増、有機ベースで9.9%増となりました。

医療機器
（単位：百万ドル）

第3四半期における医療機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで0.5%減、有機ベースで6.4%増となりました。米国における売上高の成長は、エレクトロフィジオロジー事業、ストラクチュラルハート事業、ダイアベティスケア事業における堅調な二桁成長に牽引されました。米国外での売上高の成長は、中国で新型コロナウイルス感染症に伴い断続的なロックダウン制限が実施されたことに加え、特定の事業分野（特にエレクトロフィジオロジー事業）で供給制限が発生したことにより、悪影響を受けました。

ダイアベティスケア事業では、「FreeStyle リブレ」の第3四半期における売上高は、米国での40%以上の成長を含め、約10億ドルとなりました。米国外での「FreeStyle リブレ」の売上高は、特定の新興市場においてアボットの第1世代「FreeStyle リブレ」システムの供給制限が発生したことにより、悪影響を受けました。

アボットの1株当たり利益見通し
アボットでは、2022年通年のGAAPに基づく希薄化1株当たり利益の見通しを3.75ドル～3.81ドルに上方修正します。また、主として無形資産減価償却費、自主回収に関連した費用、資産の減損に関連した費用、買収に関連した費用、構造改革やコスト削減イニシアチブ関連費用、およびその他の費用に関する2022年通年の特定項目は、1株当たり1.42ドルと予想しています。特定項目を除いた、2022年通年の調整後の希薄化1株当たり利益の見通しを5.17ドル～5.23ドルに上方修正します。

アボット、395四半期連続配当を発表
2022年9月15日、アボットの取締役会は、1株当たりの四半期配当を0.47ドルと発表しました。アボットでは、2022年10月14日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2022年11月15日に現金配当を支払います。

アボットは50年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P 500配当貴族指数の構成銘柄となっています。

アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約113,000人の社員が活動しています。

アボット（www.abbott.com）、リンクトイン（www.linkedin.com/company/abbott-/）、フェイスブック（www.facebook.com/Abbott）、ツイッター（@AbbottNews）も合わせてご参照ください。

1. 報告されたすべての金額は、当該期間に中止された事業がないため、継続事業のみに関連します。
2. アボット ダイアベティスケア事業部の社内資料。公開されている情報に基づく比較。
3. 患者さんが着用するセンサーのうちで最薄です。アボット ダイアベティスケア事業部の社内資料。
4. 2022年第3四半期における新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は16億7,100万ドルでした。2021年第3四半期における全世界売上高は、109億2,800万ドルで、診断薬・機器事業の総売上高は、39億1,200万ドルでした。どちらも、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高19億800万ドルを含みます。
5. 特定の乳児用粉ミルクの米国売上高は、2022年第3四半期は1億200万ドル、2021年第3四半期は3億3,200万ドルでした。
6. 2022年第3四半期のコアラボ診断事業、遺伝子検査事業、およびラピッドダイアグノスティクス事業における新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は、それぞれ1,100万ドル、5,400万ドル、16億600万ドルでした。2021年第3四半期のコアラボ診断事業、遺伝子検査事業、およびラピッドダイアグノスティクス事業における新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は、それぞれ4,700万ドル、2億1,800万ドル、16億4,300万ドルでした。