アボット、CFR社の買収で中南米での存在とブランド非専売薬ポートフォリオを拡大

急成長する中南米市場でのアボットの地位を強化。当該地域でのブランドジェネリック医薬品売上とプレゼンスが2倍以上に

イリノイ州アボットパーク、2014年5月16日−アボットは本日、中南米の製薬企業CFRファーマシューティカルズ社を正式契約によって買収し、中南米でのブランドジェネリック医薬品プレゼンスを2倍以上に高め、急成長市場におけるアボットのプレゼンスをさらに拡大することを発表しました。契約条件下で、アボットはCFRファーマシューティカルズ社の株式約73%を間接保有する持ち株会社を取得し、CFRの残りの発行済み株式に対する現金での公開買い付けを実施します。公開株がすべて買い付けられたと想定すると、総買収価格は約29億ドルで、これに約4億3000ドルの純負債想定額がプラスされます。

この買収により、アボットは直ちに中南米の製薬企業トップ10に入り、当該地域全体でのアボットの地理的プレゼンスはさらに拡大されます。

「この地域における規模およびリーダーとしての地位、強力な商業開発組織、極めて評判の高い首脳陣、広く認められたブランドの信頼できるポートフォリオにより、CFRは中南米でトップクラスのブランドジェネリック企業の一つとなっています」とアボットの会長兼CEOであるマイルス・D・ホワイトは述べています。「この買収は中南米におけるアボットの事業基盤を大幅に増強および拡大し、当社の長期戦略および急成長市場に対するコミットメントとうまく合致します。」

アボットは、この買収によって、その後初めての年間売上高(2015年)が約9億ドル増加すると予想し、今後数年間で売上高の2桁成長を見込んでいます。

サンチアゴ(チリ)に本社を置くCFRファーマシューティカルズ社は、15の中南米市場に参加し、その包括的な製品ポートフォリオは婦人科系、中枢神経系、心血管系および呼吸器系疾患でアボットが現在重視している治療分野とうまく合致します。CFRの事業が加わることで、複数の市場でのアボットの地位は大きく向上し、中南米全体で各社のポートフォリオを拡大するための機会が得られます。

「アボットと一緒になり、中南米全体でCFRのリーダーシップを強化できることを嬉しく思います」とCFRファーマシューティカルズ社のCEOであるアレハンドロ・ワインスタインは述べました。「CFRと従業員は当社と同様の組織、長い伝統を持ち、大きな尊敬を集め、質の高い医療製品の提供によって人々の生活の向上に専心する組織の一員となります」。

CFRは現在、1,000を超える製品を市場に出し、新製品を迅速に開発・市場投入してきた確かな実績があります。主力製品および堅牢なパイプラインのみならず、買収によって約7,000人の従業員、さらにはチリ、コロンビア、ペルー、アルゼンチンの研究・開発、生産施設も加わります。

参考資料

中南米の製薬市場

IMFの予測によると、中南米の製薬市場における売上は今年が730億ドル、2018年までに1,240億ドルに達すると予想され、今後数年間は先進国市場の2~3倍の年間成長率が見込まれています。

財務ハイライト

契約条件下で、アボットは必要な規制承認後、株式公開買い付けを開始し、CFRファーマシューティカルズ社の発行済み株式をすべて取得します。アボットは、貸借対照表上で現金による資金取引を予定しています。

予定通りに2014年第3四半期末までに買収が完了すると、アボットは第4四半期に前年比売上増による利益を得ることになります。CFRの取得により、以前に発表されたアボットの2014年通年の継続事業からのEPSガイダンスに影響が及ぶことはありません。

アボットはこの買収によって2015年に継続事業からの1株当たり利益が増加し、その後も後日発表される一時的な買収関連項目まで増加すると見込んでいます。この買収は、慣例的な完了条件および規制承認の対象となります。

買収では、バークレイズがアボットに、ドイチェ・バンク・セキュリティーズ・インクがCFRに助言を行いました。

アボットの電話会議

アボットは本日、中部時間午前8時(東部時間午前9時)に特別な電話会議を開催し、買収の概要を発表します。ウェブの生放送には、アボットの投資家向け広報活動ホームページwww.abbottinvestor.comからアクセスできます。

アボットについて

アボット社は、広範囲のヘルスケアに基盤を置くグローバルヘルスケア企業であり、人々の生活を向上させるために製品や技術を開発しています。主要な事業内容は、科学的知見に基づいた診断薬・機器、医療機器、栄養剤そしてブランドジェネリック医薬品を提供しています。グループ総従業員数約69,000人を擁し、世界150カ国以上で営業活動を行っています。

アボット社(www.abbott.com)、ツイッター(@AbbottNews)も合わせてご参照ください。

1995年米国私募証券訴訟改革法 – 今後の見通しに関する記述についての注記

本リリースにおける記載には、1995年米国私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)に示される「将来の見通しに関する記述」が含まれています。これらの今後の見通しに関する記述には、予測内容と大いに異なる結果が生じる可能性があるリスクや不確実性が影響を及ぼします。アボット社の経営に影響を及ぼす可能性のある経済、競合状況、政府や科学技術その他の要因は、2013年12月31日をもって終了する事業年度については米国証券取引委員会(SEC)10-K書式によるアニュアルレポートの1A項「リスク要因」の項目に記載しており、参照によりここに組み入れます。アボットは、法律で義務付けられる場合を除き、本リリースの発表後に出来事や変化が生じた場合も今後の見通しに関する記述の更新を公表する義務を負いません。

 


この資料は、アボット ラボラトリーズ社が、2014年5月16日(現地時間)に発表を行ったプレスリリースを日本語に翻訳再編集し、ご参考として提供しております。

オリジナルのプレスリリースの正式言語は英語であり、この内容および解釈については英語が優先となります。この資料の英文オリジナルにつきましては、以下のサイトをご参照ください。

http://abbott.mediaroom.com/2014-05-16-Abbott-Expands-Latin-American-Presence-and-Branded-Generics-Portfolio-with-Acquisition-of-CFR-Pharmaceuticals