マラソントレーニングで得られる人生の教訓

マラソンのトレーニングではゴールを目指すだけではなく、充実した人生を送る方法も学ぶことができます。

*本記事は、2018年1月25日に米国アボット本社のウェブサイトで紹介された記事の翻訳版です。内容については英語原文が優先されます。医学的な情報を提供したり、製品を広告・宣伝する目的のものではありません。

ランニングシーズンが本格化すると、軽いジョギング、チャリティーマラソン、大会など、至るところで人々はスニーカーを履くようになります。多くの人が、ランニングは身体の健康に役立つと考えていますが、マラソンのトレーニングで必要な実直に努力するという姿勢は、最高の人生を送るために重要なことでもあります。

まず、マラソンの準備をするにはどうしたらよいでしょうか。アボット・ワールドマラソンメジャーズのスポンサーであるアボットに在籍する熱心なランナーで有名な栄養士のPam Nisevich Bedeと、記録保持者で元オリンピック選手のJoan Benoit Samuelsonの協力の下、マラソントレーニングから日常生活に応用することができる4つのポイントを以下にご紹介します。

1. 大小にかかわらず、成功を称える

レース体験の中で、おそらく一番重要な部分は、レース当日までの準備です。「ある日、目が覚めて、いきなり今日はマラソンを走ろうと決心することはできません。眠くても早朝から起きてトレーニングをしたり、1マイルずつ距離を増やしていったりという小さな積み重ねがレースを成功させるのです」と、Samuelsonは語ります。人生にも同じことが言えます。人生における成功とは、憧れの仕事に就くこと、理想的なバランスを実現すること、そして完璧なパートナーを見つけることだけではないはずです。目標のためにスモールステップを積み重ねていき、その過程でいかに学び、成長することかということなのです。

2. あなたには、想像以上のことを達成する力がある

ほとんどの人がマラソンを始める準備を考えただけで、気が遠くなってしまいます。しかし、自分の最終的な目標に合わせて、5マイルや10マイル単位に分割して距離を増やしていくことで、達成するイメージを持つことができます。「もしあなたが毎週計画する走行距離を少しずつ増やしていけば、身体は長い距離に少しずつ適応できるようになります」とBedeは言います。「走ることがつらいと感じるなら、総走行距離よりも小さな目標について考えてみてください。とりあえず半マイルを走りきること、あるいは次の木までたどり着くことに意識を集中し、それから次の目標を再検討すればいいのです」マラソンを走ることは、人生のメタファーとも言えるでしょう。マラソンの26.2マイルを分割するのと同じように、人生で大きな目標を目指すときには、小さな目標を設定してみましょう。

3. 障害を受容する

マラソンのトレーニングと同様に、人生はたいてい計画通りにはいきません。挫折や障害はプロセスの一部で、障壁ではなく、挑戦として捉えるべきです。重要なことは、どう計画してうまくそれをコントロールするかを学ぶことです。「記録を樹立した30年後の2013年、ボストンマラソンに出場する前、私は膝の炎症を発症しました。それを乗り越えるために、レースに集中し、トレーニングを調整し、1983年の優勝タイムから30分以内にゴールするという目標を達成することができました」(Samuelson)

4. 自分を大切する

セルフケアに投資することで、人生のあらゆる面で自分のベストを尽くすことができます。精神面から身体面、食生活まで、健康であれば、より多くのことを達成し、より多くのことを経験することができます。レース当日の目標を達成したり、新しい情熱を追求したり、ただ長生きするだけではなく、より良く生きることに繋がります。「自分自身を大切にすることは完璧を目指したり、不必要に自分を制限したりすることではなく、常に自分自身を良い状態にしておくというチャレンジです。自分が心地良く感じられることを見つけ、それを妨げるものを最小限にすることです」(Bede)