新しいアイデアは多様な背景や視点から生まれます。私たちアボットは、目まぐるしく変化する世界のニーズや課題に応じて進化し、より多くの人々がより良くより健康に暮らせるよう支援し続けていくことを、「2030年サステナビリティ計画」でコミットしています。なかでもSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の学生、特に女子学生や多様なバックグラウンドを持つ学生の進路支援は、重要な課題のひとつです。アボットグローバルの従業員コミュニティ“Women in STEMネットワーク”では、キャリア開発、ネットワーキング、採用や表彰の機会提供、コミュニティへの働きかけを通じてSTEM領域で働く女性の地位向上を目指しています。現在、日本では高等教育機関の工学分野における女子入学者の割合が、OECD加盟国77か国中最下位*となっています。STEM領域で働く女性の育成のためには女子学生のSTEM領域への興味関心の喚起、そしてロールモデルの提供が必要とされています。
このような背景の中、2024年11月、昭和女子大学付属中学・高等学校(東京都世田谷区)との共同企画で、アボットメディカルジャパン合同会社 代表執行役員社長 千田 真弓による講演会が実施されました。
同校には、STEM領域に興味を持つ女子生徒が中高6年間を通じて、興味関心、科学探求スキル、深い探求心を育てる特別なサイエンスプログラム「スーパーサイエンスコース」があり、今回講演会に参加したのはこのコースに在籍する中高生130名です。
講演会では、千田自身が高校時代にSTEM領域を選んだ背景、大学で薬学を学びながらも研究職ではなくビジネスの世界に入った理由、キャリアの重要な転機、直面した課題や挫折、女性特有の困難などについて経験を交えた話を伝えました。
また、アボットがグローバルヘルスケアリーダーとして、多様な医療機器のポートフォリオを有しながら革新的なデバイスやサービスを持続的に生みだしていることを紹介。ヘルステックの進化をお話したセッションでは、アボットの遠隔医療技術を用いて診察を受ける患者さんのビデオを流すと、数多くの生徒さんが熱心にスクリーンに目を凝らす姿が見られました。
講演の中で千田は、「私が学生時代に培ったSTEM教育による分析的思考は、現在の経営やマーケティングの職務に役立っています。STEM領域では、状況を観察し、情報を収集・分析し、仮説を立て、それを検証することが重視されます。これらのプロセスはビジネスの意思決定においても非常に重要です。その意味においても、STEM領域の教育は、将来のキャリアの可能性として、理系職だけでなく、ビジネス(経営)分野とも高い親和性があると実感しています」とエールを送り、最後に「STEM領域で学ぶ皆さんと将来一緒にお仕事ができることを楽しみにしています」と締めくくりました。
講演会に参加した生徒さんたちからは
「今まで薬剤師は薬の研究や新薬の開発などのイメージでしたが、医療機器メーカーの社長に就かれたという経緯を知り、考え方が変わった。安全域を出ることが自分を成長させる上で大切だという言葉も印象に残った」
「千田社長の幼少期のお話を通して、社長職という遠い存在を身近に感じることができました。経営学を学ばなければいけない職業だと思っていたけれど、理系という学問が様々なことに活かせることを知り、幅広いことを学んでいきたいなと思いました」
「より多くの経験と興味は自分の人生を発展させ続けるのだと感じました。多くの知識をつけて、世界に目を向けて挑戦することで、より成長できるのだと考えました」
といったコメントが聞かれました。
千田は「今回STEM領域に興味を持つ女子生徒の皆さんと直接交流する機会を得られたことを大変光栄に思います。彼女らの率直な質問、真剣な表情、前向きな態度から、日本の今後のSTEM領域における女性の明るい将来性を実感でき、とても有意義な経験となりました。彼女たちが将来、患者さんのQOL向上というやりがいのあるヘルスケア分野でも活躍されることを願っています」と、STEM領域の学びを深める生徒さんたちからポジティブな刺激を受けたと語りました。
アボットは、将来STEM領域で活躍し、世界の抱える課題を解決するような人材育成のサポートを継続的に行っていきます。
References:
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