アボットで走り続ける

胃がんを克服し、マラソンを通じて身に付けた何事も諦めない姿勢

アボットは、東京マラソンを始めとするボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークの世界6大マラソンで構成される「アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AWMM)」を支援しています。
AWMMでは多様な背景とともにマラソンに挑戦するランナーを応援し、目標を乗り越える楽しさを共有するための各種プラットフォームを提供。ランナー同士のグローバルコミュニティーや6大会完走メダル授与システム、年代別ランキングなどがその例です。アボットは「人々があらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートする」というパーパスを体現する一手段として、2015年からワールドマラソンメジャーズとパートナーシップを締結し冠スポンサーを務めています。

そして、アボット社員にもそれぞれの最高の人生を実現するために走り続けているメンバーがいます。東京マラソン2024でアボットチャリティーランナーのトップを飾った、診断薬・機器事業部 Tさんをご紹介します。

定期健診で受けた検査がきっかけで胃がんを発見 術後の体調管理のために始めたランニング

33歳の時、定期健診がきっかけで胃がんが見つかったTさん。その2年前から奇しくもアボットの検査薬で異常を指摘されましたが、精密検査を受け診断に至るまでは時間を要してしまいました。当時はまだ子供も小さく告知はショックだったと語りますが、手術で胃を3/4切除するも順調に回復。食後の高血糖のコントロールをしながら仕事に復帰しました。しかし40代に入り、胃切除後の高血糖による糖尿病予備軍であるとの診断を受け、生活習慣改善を目的としてジョギングを始めます。

学生時代、陸上部に所属していたこともあり走ることは好きだった、と語るTさん。当時所属していた社内厚生会(※社員の交流やスポーツ振興のための倶楽部)で駅伝大会に参加したことをきっかけに44歳でフルマラソンに初挑戦。順調に記録を伸ばし、自己ベストタイムは2時間44分55秒を誇ります。現在は年に7~8回は全国各地の大会に出走するほど、マラソンは彼の生活の一部になっています。

学会や病院、血液センターなど日本全国を飛び回りながらも、トレーニングは欠かさない充実の日々
Tさんは診断薬・機器事業部所属。今は日本の献血体制を支える血液センターを担当し、全国の施設を回って勉強会の開催や臨床情報の提供など精力的に業務をこなします。その一方で、平日は夜に1時間ほどゆっくりとジョギング、土日は負荷の高いスピードトレーニングを行う、といいます。約2カ月に1回フルマラソンを走り切る体力の維持と、本番を想定した過酷な状況を作り出すメニューを自ら考え、着実に実行してきます。
そんな毎日を「日常業務もマラソンも、こつこつと日々積み重ねていくことが大事だと考えています」と語ります。マラソンを通じて身に付けたのは「必ずゴールは見えてくるので、何事も諦めない」姿勢です。

80本以上走ってきたフルマラソンの中でも、特別な東京マラソン

アボット・ワールドマラソンメジャーズ 2024年シーズン開幕を告げる東京マラソンで、フルマラソン出走は84回になりました。そんな東京マラソンについてTさんは、「コースのコンディションが良くとても走りやすいです。また、大きな大会なので、自分のペースメーカーになるようなランナーが見つけやすく記録が作りやすいと感じます」と言います。

都内の主要観光名所やオフィス街を駆け抜ける東京マラソン。コース沿道に設置されるアボットチアゾーンにはアボットランナーの家族に加え多くの社員、約300名も駆けつけ、東京マラソンを走る全ランナーを応援します。Tさんは、このチアゾーンについて「ひときわ大きな声援で、本当にパワーをもらえる場所です。30kmを越えた一番つらい区間(※2024年は36kmと39km地点に設置)なのに、チアゾーン前のラップが一番早いんですよ。毎回ここでアボットフラッグを広げながら走るのを楽しみにしています」と嬉しそうに話してくれました。

北海道から沖縄まで全国各地の大会に出走して同世代のラン仲間と競い合うことが楽しいと語るTさん。2024年の東京マラソンでは、国内外合わせて100名近く出走したアボットチャリティーランナー中、堂々の1位を獲得しました。

アボット社員やその家族からの応援を受けて、マラソンを通じた彼のチャレンジはまだまだ続きます。