ヘルスケア業界のデジタルレイバー化先駆者を目指して 品質保証本部の持続的改革

常に新しいことに挑戦する風土で成功に導いたRPA導入が、新たなスキル獲得にチャレンジする環境も実現

RPA導入プロジェクト チームメンバー

アボットで働く
アボットメディカルジャパンの品質管理保証本部には「新しいことに挑戦し、変化に柔軟に対応していく」風土が根付いています。この土壌は、ヘルスケア業界では新しいとされる、ロボティック・プロセス・オートメーション(以下、RPA)導入プロジェクトの成功といった効率化だけではなく、メンバーのスキルアップへのチャレンジといった人財の育成環境を作り出すことにも貢献しています。

プロジェクトオーナーの清水 品質保証本部本部長(以下、清水)、プロジェクトリーダーの諸田 品質管理グループ本部マネージャー(以下、諸田)、そして品質保証本部メンバーの「アボットで働く」ストーリーをお届けします。

業務効率化を目指したロボティック・プロセス・オートメーション導入への挑戦
2021年、品質管理保証部で検討されていた業務効率化推進施策の一つ、定型業務を自動化するRPAプロジェクトが、導入に向けて走り始めます。目的は、当時のヘルスケア業界の品質・製造管理部門では珍しい“入荷業務をRPA化すること”でした。

「新しいことを導入するには、メンバーのマインドセットが課題でしたが、業務プロセスの改善や明確化を得意とする品質管理グループなら、必ず結果を出すことができると確信し、プロジェクト開始のGoサインを出しました(清水)」

プロジェクト開始時には、既存システムとの連動が複雑なこと、データ破損などを懸念する声が上がりました。業界ではほとんど例のないプロジェクトだったこともあり、「RPAと既存ソフトウエアとの連携テストに時間をかけて丁寧に重ねることと、入庫作業をRPAの作業シナリオに落とし込み導入後のイメージを固めること、二つのアプローチを同時に進めました(諸田)」と、手探りで解決策を見つけていきました。

もともと、「何か問題があれば、すぐに上司とプロジェクトリーダーに相談できる、風通しの良い環境(外崎) 」だったこともあり、「常に新しいものを取り入れていく、多様性を面白いと思えるオープンマインドなメンバー(田村)」がひとつひとつ相談を重ね、解決にむけて協力しながら進行し、プロジェクト開始から数カ月後には、手作業で1日がかりだった入庫作業の完全自動化に成功。品質保証本部が信条とする「自分の家族に届けるように」を実現するための、高い精度の安定的・持続的な業務遂行に大きく貢献することとなりました。

RPA導入成功がもたらした定型業務の「デジタルレイバー」化が、「人財」の成長もサポート
短期間で成功したRPA導入プロジェクトは、導入前と比べ年率で2桁のコスト削減も達成する大きな成果が得られました。これを受けて、翌2022年には安全管理(GVP)のチームにもRPAを導入。オペレーション部門とは方向性の違う業務を担うGVPへの導入でしたが「入庫業務にとても便利なシステムが入ったらしい、と話を聞いていたので前向きに導入を受け入れられました(岡田)」。これも職場の風通しのよさがなせる業と言えます。

その成果は、「効率化」「コスト削減」だけではありません。
「メンバーには、その人の成長につながり、スキルの幅が広がるよう、個々人の希望や好みも聞きながら新しい仕事を割り振っています。
RPAを通じ、定型的な業務をテクノロジーが代わりに担う“デジタルレイバー化”させることで、メンバーは『人にしかできない業務』に集中し、さらに『新たなスキルが身につく仕事』にチャレンジできる環境になりました(清水)」
といった、「人財」育成の環境作りにも一役買っています。

「RPAの導入で業務手順が揃い、チーム間の壁が低くなり、より広い視野で業務全体を見ることができるようになりました(外崎)」
「RPAが稼働している間、担当者はマルチタスク化できるようになりました。RPAのメリットを強く実感しています(成川)」
「自分の業務で定型化していることは、今後もできるだけRPAに移行した方がいいと思っています(岡田)」
といったメンバーの声に代表されるように、部内には常に新しいものを受け入れ、より良い業務効率や職場環境作りを実現させるマインドがあふれています。

「さらなる挑戦」で来たるべきゲームチェンジに備える
RPAによって安定的に、高い精度で業務を遂行できるようになり、効率化と共に、部内のコミュニケーションもより円滑に、活発になっている品質保証本部。RPAプロジェクトを通じてメンバーそれぞれが様々な経験を積んだことが、個々人のスキルアップにもつながり、目に見える数字以上の、広い意味での業務改革を実現させました。「どの部署の方ともコミュニケーションしやすく、とても働きやすい職場です」(田村)という品質保証本部の挑戦は、まだまだ続きます。
デジタルレイバー化で、デジタライゼーションに取り組める人財が増加したことで、今後はさらに同様の業務を増やし、来たるデジタルトランスフォーメーション(DX)によるゲームチェンジに向けても準備を重ねています。

デジタルレイバー化の先駆者となるべく奮闘する品質保証本部メンバーのストーリーをお届けしました。

品質保証本部では、このチャレンジスピリットに溢れる職場環境を生かし、知的好奇心が旺盛で、新しいことを楽しめ、チームや会社への貢献を前向きにとらえられる、オープンマインドな人材を求めています。
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