- 第4四半期の売上高は7.1%増、有機的売上高は8.5%増でした。
- 第4四半期の米国会計基準(GAAP)に基づく継続事業からの1株当たり利益(EPS)は59.5%増、調整後のEPSは17.3%増でした。
- 複数の事業において、売上高の2桁成長を達成。
- 2020年の予想は、継続的で目覚ましい売上高および利益成長を反映。
2020年1月22日-アボット(米国イリノイ州アボットパーク)は本日、2019年12月31日を期末とする第4四半期および通年の業績を発表しました。
- 第4四半期における全世界売上高は83億ドルを記録し、報告ベースで7.1%増、有機*ベースで8.5%増となりました。
- 米国会計基準(GAAP)に基づく継続事業からの希薄化1株当たり利益(EPS)は0.59ドルでした。特定項目を除いた調整後の希薄化EPSは、前年度比17.3%増の0.95ドルでした1。
- アボットは、2020年の通年業績予想を発表し、為替変動の影響を除いた有機的売上高を7.0~8.0%増とし2、GAAPに基づく継続事業からの希薄化EPSを2.35~2.45ドルとしました。継続事業からの通年の調整後の希薄化EPSは、中間点における2桁成長を反映して予想レンジを3.55~3.65ドルとしました。
- 第4四半期の医療機器の売上高は、Heart Failure、Electrophysiology、ストラクチュラルハートおよびダイアベティスケアの2桁成長に牽引され、報告ベースで9.7%増、 有機ベースで11.3%増となりました。
- 第4 四半期のエスタブリッシュ医薬品の売上高は、ラテンアメリカおよびアジアにおける成長に牽引され、報告ベースで7.8%増、有機ベースで10.0%増となりました。
- 第4四半期のコアラボ診断(Core Laboratory Diagnostics)の売上高は、報告ベースで8.4%増、有機ベースで10.0%増となりました。米国および米国外で売上を牽引したのは、革新的で高度に差別化された診断機器であるAlinity®ファミリーの採用が引き続き堅調に推移したことによる業界平均を超える成長です。
アボットの取締役会会長兼CEO、マイルス・D・ホワイトは、「有機的成長に注力することで、当社はすぐれた業績を記録しています。2020年もこの勢いを維持したまま迎えており、さらなる成長を目指しています」と述べています。
*有機的成長についての注記参照。
第4四半期の事業概要
注記:当社経営陣は、売上の成長率を有機ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。
有機的成長:
- 米国の成人用栄養剤部門内の非主力事業(2018年第3四半期に廃止した事業)における2018年第1、第2および第3四半期実績を除く
- 為替変動の影響を除く
第4四半期および2019年通年の事業セグメント別売上高と説明は以下のとおりです。
全社
(単位:百万ドル)
*2019年第4四半期の継続事業からの総売上には、その他の売上1,000万ドルが含まれます。
*2019年通年の継続事業からの総売上には、その他の売上5,700万ドルが含まれます。
n/a = 該当なし
注記:為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。
2019年第4四半期における全世界売上高は報告ベースで7.1%増の83 億ドルとなりました。有機ベースの全世界売上高は8.5%増となりました。過去の調整後売上については、17ページをご参照下さい。
栄養剤製品
(単位:百万ドル)
第4四半期における栄養剤製品の全世界売上高は、報告ベースで5.2%増、有機ベースの売上高は5.8%増となりました。過去の調整後売上については、17ページをご参照下さい。
小児用栄養剤製品の第4四半期における全世界売上高は、為替変動のマイナスの影響0.4%を含めた報告ベースでは2.4%増、 有機ベースでは2.8%増となりました。米国外での売上は、報告ベースで3.4%増、有機ベースで4.1%増となりました。市場をリードするアボットの幼児向けブランドPediaSure®とPedialyte®が牽引しました。
成人用栄養剤製品の第4四半期における全世界売上高は、報告ベースで8.9%増、有機ベースで9.9%増となりました。米国外での成人用栄養剤製品の第4四半期売上高は、報告ベースで 9.9%増、有機ベースで11.5%増となりました。当四半期における売上は、市場をリードするアボットのバランス良く全て取り揃えた栄養剤ブランド「エンシュア® 」と市場をリードするアボットの糖尿病用栄養剤ブランド「グルセルナ®」の力強い成長が牽引しました。
診断薬・機器
(単位:百万ドル)
診断薬・機器の第4四半期における全世界売上高は、為替変動のマイナスの影響1.4%を含めた報告ベースで5.0%増、有機ベースで6.4%増となりました。
コアラボ診断(Core Laboratory Diagnostics)の第4四半期における売上高は、報告ベースで8.4%増、有機ベースで10.0%増となりました。米国および米国外で売上を牽引したのは、革新的で高度に差別化された診断機器であるAlinityファミリーの採用が引き続き堅調なことによる業界平均を超える成長です。第4四半期において、アボットは、オーストラリア赤十字血液事業が血液・血漿スクリーニングにAlinity-Sシステムを選定したことを発表しました。
遺伝子検査(Molecular Diagnostics)の第4四半期における売上高は、為替変動のマイナスの影響1.3%を含めた報告ベースで5.7%減、有機ベースで4.4%減となりました。
ポイントオブケア診断(Point of Care Diagnostics)の第4四半期における売上高は、為替変動のマイナスの影響0.3%を含めた報告ベースで0.5%減、有機ベースで0.2%減となりました。
ラピッド・ダイアグノスティクス(Rapid Diagnostics)の第4四半期における売上高は、為替変動のマイナスの影響1.2%を含めた報告ベースで1.5%増、有機ベースで2.7%増となりました。有機的売上を牽引したのは先進国市場での感染症検査および世界各国での心臓代謝検査で、アフリカでの感染症検査の予想を下回る売上の一部をカバーしました。
エスタブリッシュ医薬品
(単位:百万ドル)
エスタブリッシュ医薬品の第4四半期における売上高は、為替変動のマイナスの影響2.2%を含めた報告ベースで7.8%増、有機ベースで10.0%増となりました。
主要新興市場にはインド、ブラジル、ロシア、中国のほか、アボットのブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって最も有力な長期的成長機会であるいくつかの新興国が含まれます。これらの国々での第4四半期の売上高は、為替変動のマイナスの影響2.5%を除いた報告ベースでは7.0%増、有機ベースでは9.5%増となりました。有機的売上高の成長はラテンアメリカおよびアジアでの力強い成長に牽引されました。
第4四半期におけるその他の売上は、為替変動のマイナスの影響1.2%を含めた報告ベースで10.4%増、有機ベースでは11.6%増となりました。
医療機器
(単位:百万ドル)
注記:植え込み型心臓モニター(ICM)の売上は、以前はElectrophysiologyの売上に含まれていましたが、現在はRhythm Managementに含まれています。この変更は、過去についても調整され、反映されています。
第4四半期の医療機器の全世界売上高は、Electrophysiology、Heart Failure、ストラクチュラルハートおよびダイアベティスケアの2桁成長に牽引され、報告ベースで9.7%増、 有機ベースで11.3%増となりました。
Electrophysiologyでは、不整脈の一種である心房細動の正確かつ有効な治療という面で医師をサポートする心臓診断およびアブレーションカテーテルでの堅調な売上が成長の原動力となりました。
Heart Failureは、重度の心不全患者の生存率と転帰改善を示したアボットの「HeartMate 3®」左心室補助機器の市場での採用に牽引され、力強い2桁成長を達成しました。
ストラクチュラルハートの成長は、市場をリードするアボットの僧帽弁閉鎖不全症、すなわち僧帽弁逆流症に対する低侵襲の治療機器「MitraClip®」に牽引されました。第4四半期のMitraClipの全世界売上高は1億9,100万ドルとなり、報告ベースで前年度比27.1%増、有機ベースで28.8%増となりました。
ダイアベティスケアでは、第4四半期における売上高は報告ベースで30.5%増、有機ベースで33.7%増となりました。当四半期において成長の原動力となったのは、アボットの革新的な持続血糖測定器「FreeStyleリブレ®」で、その全世界売上高は5億3,400万ドルとなり、報告ベースで前年度比58.5%増、 有機ベースで62.4%増となりました。
アボットの2020年業績予想
アボットは、為替変動の影響を除いた2020年通年の有機的売上高を7.0~8.0%増と予想し、米国会計基準(GAAP)に基づく継続事業からの希薄化EPSの予想レンジを2.35~2.45ドルとしました。アボットは2020年通年の特定項目は1株当たり正味1.20ドルと予想しています。特定項目には無形資産減価償却費、買収関連費用、コスト削減イニシアチブ関連の費用、およびその他の費用が含まれます。
特定項目を除いた、継続事業からの調整後の希薄化EPSについては、2020年通年の予想レンジを3.55~3.65ドルと見込んでいます。
アボットは、2020年第1四半期の業績予想として、GAAPに基づく継続事業からの希薄化EPSの予想レンジを0.40~0.42ドルとしています。アボットは、2020年第1四半期の特定項目は1株当たり0.29ドルと見込んでいます。これは主に無形資産の減価償却、買収関連費用、コスト削減イニシアチブ費用およびその他の費用に関連するものです。特定項目を除くと、継続事業からの調整後希薄化EPSの第1四半期予想レンジは0.69~0.71ドルとなります。
アボット、四半期増配を発表
2019年12月13日、アボットの取締役会は、当社の四半期配当を1株当たり0.32ドルから0.36ドルに引き上げました。アボットは、2020年1月15日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2020年2月14日に現金配当を支払います。
アボットは48年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P500配当貴族指数の構成銘柄となっています。
アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約107,000人の社員が活動しています。
アボット(www.abbott.com)、リンクトイン(www.linkedin.com/company/abbott-/)、フェイスブック(www.facebook.com/Abbott)、ツイッター(@AbbottNews、@AbbottGlobal)も合わせてご参照ください。
アボットは、本日午前8時30分(中部時間)にインベスターリレーションズのウェブサイト(www.abottinvestor.com)で第4四半期業績の電話会議をインターネット配信する予定です。この配信のアーカイブは同日遅くに掲載予定です。
1995 年米国私募証券訴訟改革法 –
将来の見通しの記述に関する注意
このプレスリリースには、1995年米国私募証券訴訟改革法における将来の見通しの記述(forward-looking statements)が含まれている可能性があります。これらの将来の見通しの記述は、リスクおよび不確定要素により、実際の結果がその記述の内容と著しく異なることとなる可能性がある点に注意が必要です。アボットの事業に影響を及ぼす可能性のある経済、競争、政府、技術面およびその他要因については、米国証券取引委員会に提出された、2018年12月31日に終了した年度のフォーム10-K年次報告書の項目1A「リスク要因」で説明しており、参照により含めています。アボットは、法で定められている場合を除き、後発事象や進展の結果により、将来の見通しの記述に対する修正を公表する義務は負いません。
1 GAAPに基づく2019年第4四半期の継続事業からの希薄化EPSは、59.5%の伸びを反映しています。
2 アボットは、報告売上高の成長に大きな影響を及ぼす可能性のある為替レートの将来の変動が予測不可能であり、為替変動の影響を予測できないことから、有機的売上高成長の将来の未通しに関するGAAP財務指標を提供していません。
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