アボット、Consumer Electronics Showでバイオウェアラブルの未来形を発表

  • 新たなカテゴリーとなるコンシューマー向けのバイオウェアラブル「Lingo」を開発していることを発表しました。人々が自分の健康状態をより深く理解し、必要な行動を取ることができるよう、血糖、ケトン体、乳酸といった体の主要指標を記録できるよう設計されています。
  • アボットの取締役会会長 兼 CEOのロバート・フォードが、科学者や開発者、パートナー企業、インフルエンサー、そしてアボットの製品を使用している方々と共に、ヘルスケア企業として初めてConsumer Electronics Showのメインステージを務めました。

※本資料は、アボットが2022年1月6日に発表したプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。

2022年1月6日ラスベガス発 — アボットは、世界で最も影響力のあるテクノロジーの祭典においてヘルスケア企業として初めてとなる基調講演を行い、CESの歴史に新たな1ページを刻みました。

アボットの取締役会会長 兼 最高経営責任者(CEO)のロバート・B・フォードは、「人間が可能にする健康:可能性を解き放つ」と題した講演を行いました。

「テクノロジーは、医療をデジタル化し、分散化し、民主化することを可能にし、人々が医師と共通言語で話すことを可能にします。また、スマートフォンで健康をより良く管理することを可能にします。私たちは、あなたとあなたの愛する人がより個人の状況に合わせた的確なケアをもたらす未来を創造しています。その変革は今まさに起こっています。そして、その可能性は信じられないほどのものです」とフォードは述べました。

Lingo – 自分自身の体特有の言葉を表現します

基調講演において、アボットはLingoi と名付けられた、全く新しいカテゴリーとなるコンシューマー向けのバイオウェアラブルを開発していることを発表しました。このバイオウェアラブルは、自分自身の体特有の言葉を対処可能なデータに変換することで、一般的な健康指標やウェルネスの状態を記録したり、測定することを可能にします。センサーに使われている技術は、血糖、ケトン体、乳酸、そして将来的にはアルコールといった体内の主要な指標を記録できるよう設計されています。

「これは、あなたの体に窓があるようなものになるでしょう。自分の体が何を伝え、何を必要としているのかを理解することできる、いつでもアクセス可能な科学です。私たちは、Lingoによって一般の方々が積極的に自分の健康状態、栄養状態、運動のパフォーマンスを管理することができるよう、現在のウェアラブル機器をはるかに超えていきたいと考えています。」とフォードは述べました。

Lingoは、2014年にアボットが糖尿病患者向けに開発したセンシングテクノロジーに基づき、設計されています。このテクノロジーは、上腕の後ろに装着する小さなセンサーによって血糖値を継続的に測定することを可能にしました。女優でコメディアンのSherri Shepherdは、CESのステージに生出演し、スマートフォン一つで自分自身の血糖値を把握しii 、自分の体の状態に合わせて、より健康的な意思決定をすることを可能にしたFreeStyle リブレ 2によって自分の人生がどのように変わったかについて話しました。iii

その後、アボットはこのセンシングテクノロジーに基づいて、2020年に欧州においてアスリート向けに「Libre Sense Glucose Sport Biowearable」iv を発売しました。マラソンの世界記録保持者であるEliud Kipchogeを始めとするトップアスリートは、このバイオウェアラブル機器を使用して、過酷なトレーニングを行えるように体へのエネルギー供給方法を最適化しています。Lingoは、体重を管理し、睡眠の質や気力を改善し、より明瞭に考えたい人々へ血糖モニタリングを拡大することを目指しています。

アボットは、将来的に血糖値以外の他の指標を測定できるようにLingoを設計しています。ケトン体のバイオウェアラブル機器は、ケトン体を継続的に記録することで、ケトーシスの状態にどれだけ早く入るかを把握し、ダイエットや減量に関する情報を提供することで、どうすればその状態を維持できるかを正確に理解できるよう設計されています。乳酸のバイオウェアラブル機器は、運動中の乳酸の蓄積を継続的に記録し、運動のパフォーマンス指標として使用できるよう開発されています。

人に注目

アボットのセンサーがいかに影響を与えているかを講演していただいた人々に加え、アボットの医療機器によって人生に大きな影響を受けた人々、そして産業界においてシームレスで安全な旅行体験やその他の先見的なことを成し遂げた人々がロバート・フォードとともに登壇しました。

  • 余命6ヶ月とされた心不全患者のTyrone Morrisは、HeartMate 3、CardioMEMS、 vviそして植込み型除細動器という3つの異なるアボットの医療機器によって命をつなぎ、逆境に打ち勝つことができたかを共有しました。現在、Morrisはテキサス州ハンブルで、減塩レシピを看板メニューにしたバーベキューケータリング事業とキッチンカーを経営しています。
  • ユナイテッド航空のホスピタリティおよびプランニング担当マネージングディレクターのAaron McMillanと、Digital-Point-of-CareTMプラットフォームによってヘルスケアを民主化を推進しているデジタルヘルス企業eMedの共同創業者 兼 CEOであるPatrice Harris博士は、いかにアボットと協力して、「BinaxNOW COVID-19 Home Test」を使うことで、人々が自信を持って飛行機を便利に利用することができるようになったのかを説明しました。ユナイテッド航空の利用客は、旅行する際には検査を受けることができ、その結果はアボットのNAVICAアプリでシームレスに確認され、ユナイテッド航空の旅行準備センターを通じて確認することができます。
  • ニューヨークのマウントサイナイヘルスシステムのFiona Gupta博士は、遠隔で脳深部刺激療法を提供する米国では初めての技術となるNeuroSphere Virtual Clinicについて、医師がいかにして自宅の居間にいるパーキンソン病患者や慢性疼痛患者を携帯電話やWi-Fi経由で医師が診察し、治療の最適化や調整を行うことができるか、を紹介しました。
  • 南カリフォルニア大学のボディコンピューティングセンター所長のLeslie Saxon博士は、突然死を予防することから人間のパフォーマンスを向上させることに至るまで、すべてに取り組む「ライフケア」というビジョンを共有しました。
  • アボットのウイルスハンターであるMary Rodgers博士は、アボットのパンデミック防衛連携と呼ばれる初めての取り組みが、ブラジルからセネガル、タイにまでネットワークを広げ、新しいウイルスを特定や、そのウイルスの拡散を事前に食い止めるための取り組みを共有しました。
  • アボットの栄養剤製品事業の研究開発責任者であるHakim Bouzamondo博士は、マイクロバイオームを研究することで、いかに全般的な健康やそれぞれの栄養状態を最適化できるかについて共有しました。

適応および重要な安全性情報
FreeStyle リブレ 2 システム:添付文書に記載されていない方法でFreeStyle リブレ2を使用した場合、重篤な低血糖もしくは高血糖イベントを招いたり、治療判断を行ったり、けがをする場合があります。血糖アラートや測定値が症状や予測と違う場合、血糖測定器を使用した指先穿刺にて治療判断を行うようにしてください。必要に応じて医師の診察を受ける、または855-632-8658の電話番号にてアボットに問い合わせる、またはFreeStyleLibre.usにて安全性情報を確認 してください。

アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約109,000人の社員が活動しています。

アボット(www.abbott.com)、アボットジャパン(www.abbott.co.jp)、リンクトイン(www.linkedin.com/company/abbott-/)、フェイスブック(www.facebook.com/Abbott))、ツイッター(@AbbottNews)も合わせてご参照ください。


iLingo製品群は開発中であり、医療用ではありません。スクリーニング、診断、治療、治癒、緩和、予防、または疾患のモニタリングに使用することはできません。Lingo製品群は、米国で販売されていません。

ii FreeStyle リブレ 2アプリは、特定のモバイル機器およびOSとのみ互換性があります。アプリを使用する前に、デバイスの互換性の詳細について、当社のウェブサイトを確認してください。FreeStyle リブレ 2アプリを使用するには、リブレViewに登録する必要があります。

iiiLibre Sense Biosensorは米国で販売しておらず、医療用でもありません。

iv植込み型補助人工心臓HeartMate 3の適応は、重症の難治性左心室心不全お患者で適切な身体表面積を有する成人および小児患者に対する短期および長期の機械的循環補助です。本機器を使用する前には、https://www.cardiovascular.abbott/us で添付文書を確認してください。記載されている見解は患者個人の見解です。

vCardioMEMS™ HFシステムの適応は、前年に心不全で入院したニューヨーク心臓協会(NYHA)クラスIIIの心不全患者における肺動脈(PA)圧力および心拍数のワイヤレスでの測定およびモニタリングです。血行力学データは、心不全の管理および心不全による入院を減らすことを目的として医師によって使用されます。本機器を使用する前には、https://www.cardiovascular.abbott/usで添付文書を確認してください。記載されている見解は患者個人の見解です。

viBinaxNOW™ COVID-19 Ag  Card Home Testは米国食品医薬品局 (FDA) の緊急使用許可 (EUA) を受けています。本製品は、FDAの追認または承認を受けていませんが、EUAに基づきFDAにより認可されています。本製品は、SARS-CoV-2のタンパクを検出する目的のみに認可されており、他のウイルスや病原体については認可されていません。本製品は、連邦食品医薬品化粧品.C法第564条(b)(1)に基づくCOVID-19の緊急使用許可を正当化する状況が存在する期間中のみ認可されています。