※本資料は、アボットが2021年1月27日に発表したプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。
2021年1月27日―アボット(米国イリノイ州アボットパーク)は本日、2020年12月31日を期末とする第4四半期および通年の業績を発表するとともに、2021年の業績見通しを発表しました。
アボットの社長 兼 最高経営責任者(CEO)、ロバート・B・フォードは、「困難な状況下にもかかわらず、2020年にはEPSの2桁成長を達成し、非常に画期的な製品を投入することができ、また新製品のパイプラインも拡大されました。本年度も非常に多くのことを期待しており、2021年の予想EPS成長率は35%を超える見通しとなっています」と述べています。
第4四半期の事業概要
注記:当社経営陣は、売上の成長率を有機ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。有機的売上成長に為替変動の影響は含まれていません。
2020年第4四半期の事業セグメント別売上高と説明は以下の通りです。
全社
(単位:百万ドル)
*2020年第4四半期の継続事業からの総売上には、その他の売上約1,600万ドルが含まれます。
*2020年通年の継続事業からの総売上には、その他の売上約6,600万ドルが含まれます。
n/a = 該当なし
注記:為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。
2020年第 4四半期における全世界売上高は報告ベースで28.7 %増の107億ドルとなり、有機ベースでは28.4%増となりました。
栄養剤製品
(単位:百万ドル)
第4四半期における栄養剤製品の全世界売上高は、報告ベースで3.6%増、有機ベースでは4.4%増となりました。どちらもマーケットリーダーである、幅広くバランス良く取り揃えられた栄養剤ブランド「Ensure®」や、糖尿病用の栄養剤ブランド「Glucerna®」の販売実績が堅調であったことから、成人用栄養剤製品部門におけるグローバルでの売上成長は、報告ベースで11.5%、有機ベースで12.7 %となりました。小児用栄養剤製品部門では、乳児用調整乳ブランド「Similac®」のシェアの伸びに牽引され、米国の売上は5.2%増となりましたが、中華圏での厳しい状況によって相殺されました。
診断薬・機器
(単位:百万ドル)
第4四半期における診断薬・機器事業の全世界売上高は、報告ベースで111.1 %増、有機ベースで108.9%増となりました。今四半期における堅調な売上増は、迅速検査や検査室用プラットフォーム全体にわたる新型コロナウイルス感染症に対するアボットの検査試薬ポートフォリオへの需要が牽引したものです。第4四半期における新型コロナウイルス感染症の検査に関連した全世界売上高は24億ドルでした。これは、迅速検査プラットフォームである「BinaxNOW」、「Panbio」、「ID NOW」合計19億ドルという売上に牽引された結果です。
2020年には、新型コロナウイルス感染症に対する複数の検査試薬の開発・上市を目指し、部門を超えて力を結集しました。
エスタブリッシュ医薬品
(単位:百万ドル)
第4四半期におけるエスタブリッシュ医薬品の売上高は、報告ベースで2.3%減、有機ベースで3.4%増となりました。
主要新興市場にはインド、ブラジル、ロシア、中国の他、ブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって最も有力な長期的成長機会となる複数の新興国が含まれます。これらの国々における第4四半期の売上高は、報告ベースでは7.1%減、有機ベースでは1.1%増となりました。
インド、ロシア、ブラジルにおける有機的成長は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の結果、複数の国で起きた需要の軟化により、一部相殺されました。
第4四半期のその他の売上高は「Influvac®」の堅調な売上に牽引され、報告ベースでは13.0%増、有機ベースでは10.8%増となりました。
医療機器
(単位:百万ドル)
第4四半期の医療機器の全世界売上高は、報告ベースで1.7%増、 有機ベースで0.4%減となりました。「FreeStyle Libre」が牽引したダイアベティスケア事業における堅調な売上増は、新型コロナウイルス感染症流行による循環器領域やニューロモデュレーション領域における手術件数の減少に加え、中国で導入された新たな入札プログラムによりバスキュラー事業が影響を受けたことで、相殺されました。中国における心血管事業の売上を除くと、第4四半期のバスキュラー事業の全世界売上高は有機ベースで10.4%減となり、医療機器の売上高は 有機ベースで1.4%増となりました。
ダイアベティスケア事業では、第4四半期に「FreeStyle Libre」が堅調な成長を牽引したことから、報告ベースでは41.3%増、有機ベースでは37.1%増となりました。「FreeStyle Libre」の通年売上高は、報告ベースでは43.1%増、有機ベースでは42.6%増となりました。
2020年には複数の主要製品が承認を取得し、医療機器ポートフォリオが引き続き強化されました。
アボット、2021年業績予想を発表
アボットでは、2021年通年のGAAPに基づく継続事業からの希薄化1株当たり利益は最低でも3.74ドルであると予想しています。また、主として無形資産減価償却費、買収に関連した費用、構造改革やコスト削減イニシアチブ関連費用、およびその他の費用に関する、2021年通年の特定項目は、1.26ドルと予想しています。特定項目を除いた、2021年通年の継続事業からの調整後の希薄化1株当たり利益は、最低でも5.00ドルであると予想しています。
アボット、388四半期連続配当を発表
2020年12月11日、アボットの取締役会は、1株当たり0.36ドルであった四半期配当を25%引き上げ、0.45ドルとすることを発表しました。アボットでは、2021年1月15日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2021年2月16日に現金配当を支払います。
アボットは49年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P500配当貴族指数の構成銘柄となっています。
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