アボット、2023年第2四半期の業績を発表

基本事業の見通しを上方修正

• 基本事業の堅調な業績に牽引され、100億ドルの売上高を達成
• 新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高が予測どおり前年比で減少したことにより、決算報告ベースで売上高が11.4%減
• 医療機器、エスタブリッシュ医薬品、栄養剤製品に牽引され、基本事業の有機的売上高が11.5%増
• 新製品の承認により、ポートフォリオを継続的に強化し、保険償還の対象を拡大

※本資料は、アボットが2023年7月20日に発表したプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。

https://abbott.mediaroom.com/2023-07-20-Abbott-Reports-Second-Quarter-2023-Results-Increases-Outlook-For-Underlying-Base-Business

2023年7月20日―アボット（米国イリノイ州アボットパーク）は本日、2023年6月30日を期末とする第2四半期の業績を発表しました。

• 第2四半期の米国会計基準（GAAP）に基づく希薄化EPSは0.78ドル、特定項目を除いた調整後の希薄化EPSは、1.08ドルでした。
• 2023年通年のGAAPに基づく希薄化EPS見通しとして、3.02ドル～3.22ドル、通年の調整後のEPS見通しは、引き続き4.30ドル～4.50ドルと予想しています。これは、基本事業の業績見通しが上方修正された一方、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高が予測どおり減少したことにより相殺されたことを反映しています。
• アボットは現在、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除いた2023年通年の有機的売上高¹を二桁台前半²の増加、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を約13億ドルと予想しています。
• 5月、アボットは、独自のフレックスチップと、コンタクトフォース測定技術を備えた世界初のアブレーションカテーテルであるTactiFlex® Ablation Catheter, Sensor Enabled™について、心房細動（AFib）患者さんの治療用として、米国食品医薬品局（FDA）の承認を取得しました。
• 6月、アボットは、FreeStyleリブレ2システムが、フランスにおいて、国家医療保険適用が拡大され、インスリン療法を行っているすべての糖尿病患者さんが保険適用の範囲で使用可能な、最初で唯一の持続血糖測定器（CGM）となったことを発表しました。
• 6月、アボットは、心律動異常の患者さんを治療する世界初のデュアルチャンバー型（DR）リードレスペーシングシステムであるAVEIR™ デュアルチャンバ― リードレスペースメーカについて、米国FDAの承認を取得しました。

アボットの会長 兼 最高経営責任者（CEO）、ロバート・B・フォードは、「当社は、基本事業の堅調な成長を達成しました。生産性の高いパイプラインが今年の勢いを維持し、将来の成長に向けて確かな地位を確保できるものと期待しています」と述べています。

第2四半期の事業概要
当社経営陣は、売上高の成長率を為替変動の影響、中国における小児用栄養剤製品事業の影響、およびCardiovascular Systems, Inc.（CSI）買収の影響を除いた有機ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。さらに、新型コロナウイルス感染症は地域的な流行へと移行し、検査への需要が大幅に減少しているため、当社経営陣は、売上高の成長率を新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除いた有機ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。

注記：為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。

2023年第2四半期の業績
（単位：百万ドル）

2023年上半期の業績
（単位：百万ドル）

過去の調整後利益から決算報告ベースの利益への調整については、英語原文をご参照ください。

栄養剤製品
（単位：百万ドル）

2023年第2四半期の業績

第2四半期における栄養剤製品事業の全世界売上高は、決算報告ベースで6.3%増、有機ベースで9.9%増となりました。過去の調整後利益から決算報告ベースの利益への調整については、英語原文をご参照ください。

小児用栄養剤製品部門の全世界売上高は、決算報告ベースで10.6%増、有機ベースで14.5%増となりました。米国売上高は、昨年の一部製品の自主回収を経て、乳児用粉ミルク事業での市場シェアが引き続き回復したことにより、22.5%増となりました。

第2四半期における成人用栄養剤製品の全世界売上高は、マーケットリーダーであり、幅広くバランス良く取り揃えられた栄養剤ブランド「エンシュア^®」に牽引され、決算報告ベースで2.5%増、有機ベースで6.0%増となりました。

2023年上半期の業績

診断薬・機器
（単位：百万ドル）

2023年第2四半期の業績

第2四半期における診断薬・機器事業の売上高は、コロナウイルス感染症検査関連の売上高³が予測どおり前年同期比で減少したことにより、悪影響を受けました。2023年第2四半期における新型コロナウイルス感染症検査関連の全世界売上高は、前年同期の23億2,400万ドルに対し、2億6,300万ドルでした。

新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く、診断薬・機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで4.3%増、有機ベースで7.1%増となりました。

2023年上半期の業績

* 2023年1月1日、Acelis Connected Health事業は、ラピッドダイアグノスティクス事業からハートフェイラー事業へ社内で移転されました。その結果、2022年第2四半期の売上高2,800万ドル、および2022年上半期の売上高5,700万ドルがラピッドダイアグノスティクス事業からハートフェイラー事業へ移転されました。

エスタブリッシュ医薬品
（単位：百万ドル）

2023年第2四半期の業績

第2四半期におけるエスタブリッシュ医薬品事業の売上高は、決算報告ベースで5.2%増、有機ベースで12.6%増となりました。

主要新興国には、アボットのブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって長期的かつ最も魅力的な成長機会となる複数の新興国が含まれます。これらの国々における第2四半期の売上高は、決算報告ベースでは4.6%増、有機ベースで13.0%増となりました。有機的成長は、いくつかの地域および治療領域（消化器系、ウィメンズヘルス、中枢神経系/ペインマネジメントなど）における成長に牽引されました。

2023年上半期の業績

医療機器
（単位：百万ドル）

2023年第2四半期の業績

第2四半期における医療機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで13.5%増、有機ベースで14.2%増となりました。売上高の成長は、ダイアベティスケア事業、エレクトロフィジオロジー事業、ストラクチュラルハート事業、およびニューロモデュレーション事業の二桁成長に牽引されました。Amplatzer^® Amulet^®、Navitor^®、TriClip^®、Aveir™を含め、最近発売された複数の製品と新規適応が好業績に貢献しました。

米国外のエレクトロフィジオロジー事業の売上高は、決算報告ベースで10%台後半、有機ベースで20%以上の成長を達成しました。これには欧州での10%台後半の成長も含まれています。

ダイアベティスケア事業では、FreeStyleリブレの売上高が13億ドルとなり、決算報告ベースで22.9%増、有機ベースで24.7%増となりました。

2023年上半期の業績

* 2023年1月1日、Acelis Connected Health事業は、ラピッドダイアグノスティクス事業からハートフェイラー事業へ社内で移転されました。その結果、2022年第2四半期の売上高2,800万ドル、および2022年上半期の売上高5,700万ドルがラピッドダイアグノスティクス事業からハートフェイラー事業へ移転されました。

アボットの1株当たり利益見通し
アボットでは、2023年通年のGAAPに基づく希薄化1株当たり利益は、3.02ドル～3.22ドルと予想しています。また、主として無形資産減価償却費、買収に関連した費用、リストラクチャリングならびにコスト削減のイニシアチブ関連費用、およびその他の費用に関する2023年通年の特定項目は、1株当たり1.28ドルと予想しています。特定項目を除いた、2023年通年の調整後の希薄化1株当たり利益は、4.30ドル～4.50ドルと予想しています。

アボット、398四半期連続配当を発表
2023年6月9日、アボットの取締役会は、1株当たりの四半期配当を0.51ドルと発表しました。アボットでは、2023年7月14日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2023年8月15日に現金配当を支払います。

アボットは51年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P 500配当貴族指数の構成銘柄となっています。

アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約115,000人の社員が活動しています。

アボット（www.abbott.com）、リンクトイン（www.linkedin.com/company/abbott-/）、フェイスブック（www.facebook.com/Abbott）、ツイッター（@AbbottNews）も合わせてご参照ください。

1. 2022年通年における新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は83億6,800万ドル、全世界売上高は436億5,300万ドルでした。
2. アボットは、為替変動の影響は予測不可能であり、決算報告ベースの売上成長率に大きな影響を及ぼす可能性があることから、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く有機的成長に関して、将来の見通しに基づいてGAAPの財務指標を提示していません。
3. 以下に、2023年と2022年の診断薬・機器事業と新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高をまとめます。