※本資料は、アボットが2024年4月17日に発表したプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。
2024年4月17日―アボット(米国イリノイ州アボットパーク)は本日、2024年3月31日を期末とする第1四半期の業績を発表しました。
アボットの会長 兼 最高経営責任者(CEO)、ロバート・B・フォードは、「第1四半期の業績は本年度の好調な幕開けを反映しており、通期の売上高とEPSの見通しを上方修正しています。5四半期連続で基本事業の既存事業売上高において二桁成長を達成し、特に医療機器事業とエスタブリッシュ医薬品事業が好調でした」と述べています。
第1四半期の事業概要
当社経営陣は、売上高の成長率を為替変動の影響、およびCardiovascular Systems, Inc.(CSI)買収の影響を除いた既存事業ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。さらに、新型コロナウイルス感染症は地域的な流行へと移行し、検査への需要が大幅に減少しているため、当社経営陣は、売上高の成長率を新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除いた既存事業ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。
注記:為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。
全社
(単位:百万ドル)
2024年第1四半期の業績
過去の調整後売上高から決算報告ベースの売上高への調整については、英語原文をご参照ください。
栄養剤製品
(単位:百万ドル)
2024年第1四半期の業績
第1四半期における栄養剤製品事業の全世界売上高は、決算報告ベースで5.1%増、既存事業ベースで7.7%増となりました。
小児用栄養剤製品部門の全世界売上高は、決算報告ベースで9.2%増、既存事業ベースで10.5%増となりました。米国売上高は、乳児用粉ミルク事業での市場シェアを獲得したことにより、12.0%増となりました。米国外売上高は、カナダ、アジア太平洋および中南米の数カ国における力強い成長に牽引され、決算報告ベースで6.4%増、既存事業ベースで8.9%増となりました。
第1四半期における成人用栄養剤製品の全世界売上高は、幅広くバランスのとれたラインアップにより市場をリードする栄養剤ブランド「エンシュア®」に牽引され、決算報告ベースで1.5%増、既存事業ベースで5.3%増となりました。
診断薬・機器
(単位:百万ドル)
2024年第1四半期の業績
第1四半期における診断薬・機器事業の売上高は、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高3が予測どおり前年同期比で減少したことにより、影響を受けました。2024年第1四半期における新型コロナウイルス感染症検査関連の全世界売上高は、前年同期の7億3,000万ドルに対し、2億400万ドルでした。
新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く、診断薬・機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで2.7%増、既存事業ベースで5.4%増となりました。
新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く、コアラボ診断事業の全世界売上高は、アボットの診断システム・検査ポートフォリオのAlinity® ファミリーの導入が引き続き好調であったことに牽引され、決算報告ベースで2.2%増、既存事業ベースで6.2%増となりました。
エスタブリッシュ医薬品
(単位:百万ドル)
2024年第1四半期の業績
第1四半期におけるエスタブリッシュ医薬品事業の売上高は、決算報告ベースで3.1%増、既存事業ベースで13.7%増となりました。
主要新興国には、アボットのブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって長期的かつ最も魅力的な成長機会となる複数の新興国が含まれます。これらの国々における第1四半期の売上高は、決算報告ベースでは1.7%増、既存事業ベースで15.4%増となりました。既存事業の成長は、いくつかの地域および治療領域(呼吸器、ウィメンズヘルス、中枢神経系/ペインマネジメントなど)における成長に牽引されました。
医療機器
(単位:百万ドル)
2024年第1四半期の業績
第1四半期における医療機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで14.2%増、既存事業ベースで14.3%増となり、米国内外において二桁成長を達成しました。
売上高の成長は、ダイアベティスケア事業、エレクトロフィジオロジー事業、ニューロモデュレーション事業、ストラクチュラルハート事業の二桁成長に牽引されました。Amplatzer®、Amulet®、Navitor®、TriClip®、Aveir®を含め、最近発売された複数の製品と新規適応が好業績に貢献しました。
米国外のエレクトロフィジオロジー事業の売上高は、決算報告ベースで18.9%増、既存事業ベースで23.0%増となりました。これには欧州における既存事業の売上高成長率20.4%も含まれています。
ダイアベティスケア事業では、FreeStyleリブレの売上高が15億ドルとなり、決算報告ベースで22.4%増、既存事業ベースで23.3%増となりました。
アボットの1株当たり利益見通し
アボットでは、2024年通年のGAAPに基づく希薄化1株当たり利益は、3.25ドル~3.40ドルと予想しています。また、主として無形資産減価償却費、リストラクチャリングならびにコスト削減のイニシアチブ関連費用、およびその他の費用に関する2024年通年の特定項目は、1株当たり1.30ドルと予想しています。特定項目を除いた、2024年通年の調整後の希薄化1株当たり利益は、4.55ドル~4.70ドルと予想しています。
アボットでは、2024年第2四半期のGAAPに基づく希薄化1株当たり利益は、0.69ドル~0.73ドルと予想しています。また、主として無形資産減価償却費、リストラクチャリングならびにコスト削減のイニシアチブ関連費用、およびその他の費用に関する2024年第2四半期の特定項目は、1株当たり0.39ドルと予想しています。特定項目を除いた、2024年第2四半期の調整後の希薄化1株当たり利益は、1.08ドル~1.12ドルと予想しています。
アボット、401四半期連続配当を発表
2024年2月16日、アボットの取締役会は、1株当たりの四半期配当を0.55ドルと発表しました。アボットでは、2024年4月15日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2024年5月15日に現金配当を支払います。
アボットは52年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P 500配当貴族指数の構成銘柄となっています。
アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約115,000人の社員が活動しています。
アボット(www.abbott.com)、リンクトイン(www.linkedin.com/company/abbott-/)、フェイスブック(www.facebook.com/Abbott)、ツイッター(@AbbottNews)も合わせてご参照ください。
12024年第1四半期における全世界売上高は99億6,400万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は2億400万ドルでした。2023年第1四半期における全世界売上高は97億4,700万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は7億3,000万ドルでした。
2アボットは、為替変動の影響を合理的な確実性をもって予測することは不可能であり、決算報告ベースの売上成長率に大きな影響を及ぼす可能性があることから、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業売上高の成長に関して、将来の見通しに基づいてGAAPの財務指標を提示していません。また、新型コロナウイルス感染症は地域的な流行へと移行し、検査への需要を予測できないため、将来の新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を合理的な確実性をもって予測することは不可能であると判断しています。
3以下に、2024年と2023年の診断薬・機器事業と新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高をまとめます。
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