アボット、2025年第2四半期の業績を発表

  • 第2四半期の売上高は決算報告ベースで7.4%増、既存事業売上高は6.9%増、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業売上高は7.5%増1
  • 第2四半期の米国会計基準(GAAP)に基づく希薄化EPSは1.01ドル、調整後の希薄化EPSは1.26ドル
  • 売上高総利益率は決算報告ベースで52.7%、100ベーシスポイントの上昇により調整後の売上高総利益率は57.0%
  • 営業利益率は決算報告ベースで18.4%、100ベーシスポイントの上昇により調整後の営業利益率は22.9%

※本資料は、アボットが2025年7月17日に発表したプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。

https://abbott.mediaroom.com/2025-07-17-Abbott-Reports-Second-Quarter-2025-Results

2025年7月17日―アボット(米国イリノイ州アボットパーク)は本日、2025年6月30日を期末とする第2四半期の業績を発表しました。

  • 第2四半期における売上高は決算報告ベースで7.4%増、既存事業ベースで6.9%増、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業ベースで7.5%増でした1
  • 第2四半期の米国会計基準(GAAP)に基づく希薄化EPSは1.01ドル、特定項目を除いた調整後の希薄化EPSは1.26ドルとなり、前年同期比で二桁成長を達成しました。
  • 2025年上半期の売上高は決算報告ベースで5.7%増、既存事業ベースで6.9%増、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業ベースで7.9%増でした2
  • アボットは、2025年通年の既存事業売上高の成長率について、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除いて7.5%~8.0%、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を含めて6.0%~7.0%と見込んでいます。
  • アボットは、2025年通年の調整後の希薄化EPSを5.10ドル~5.20ドルと予想しています。中央値で二桁成長を見込んでいます。
  • 4月、アボットは、同社の米国でのFlexPulse IDE試験の治験者登録を予定より早く完了しました。これは心房細動(AFib)など不整脈の患者さんを治療するTactiFlex™ Duoパルスフィールドアブレーション(PFA)システムの評価を目的としたものです。
  • 4月、アボットは、AVEIR™刺激伝導系ペーシングのフィージビリティスタディの最新データを発表しました。この試験は、心臓が本来持つ電気信号のリズムに近いペーシングを再現する刺激伝導系ペーシングを行うリードレスペースメーカを世界で初めて評価したもので、不整脈を抱える患者さんの新たな治療選択肢を提供します。
  • 5月、アボットは、僧帽弁疾患を抱える患者さんを治療する、これまでにない経カテーテル僧帽弁置換(TMVR)システムTendyne™について、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したことを発表しました。
  • アボットは、米国ジョージア州に心血管疾患のためのデバイスを製造する施設を新たに整備する計画に着手しました。2028年までの竣工を予定しています。

アボットの会長 兼 最高経営責任者(CEO)ロバート・B・フォードは、「今年上半期は、既存事業売上高で一桁台後半の成長、EPSで二桁の成長を達成し、利益率が大幅に向上しました。新製品パイプラインにおける主要プログラムも引き続き順調に進展しています。この勢いは2026年にも続くと見ています」と述べています。

第2四半期の事業概要
当社経営陣は、売上高の成長率を為替変動の影響および栄養剤製品事業におけるZonePerfect®製品ライン廃止の影響を除いた既存事業ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。さらに、新型コロナウイルス感染症は世界的な流行から地域的な流行へと移行し、検査への需要が大幅に減少しているため、当社経営陣は新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除いた既存事業ベースで売上高の成長率を測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。

注記:為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。

2025年第2四半期の業績
(単位:百万ドル)

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2025年上半期の業績
(単位:百万ドル)

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過去の調整後売上高から決算報告ベースの売上高への調整については、英語原文をご参照ください。
*2024年3月の栄養剤製品事業におけるZonePerfect®製品ライン廃止の影響を反映しています。

栄養剤製品
(単位:百万ドル)

2025年第2四半期の業績

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第2四半期における栄養剤製品事業の全世界売上高は、決算報告ベースで2.9%増、既存事業ベースで3.4%増となりました。

第2四半期の成長は、成人用栄養剤製品部門に牽引されました。第2四半期における成人用栄養剤製品の全世界売上高は、幅広くバランスのとれたラインアップにより市場をリードする栄養剤ブランド「エンシュア®」と糖尿病患者さんの栄養要件を満たすために設計された市場をリードする製品ブランド「グルセルナ®」の強い伸びに牽引され、決算報告ベースで6.1%増、既存事業ベースで6.6%増となりました。

2025年上半期の業績

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* 2024年3月に栄養剤製品事業のZonePerfect®製品ラインを廃止したことによる影響を反映しています。

診断薬・機器
(単位:百万ドル)

2025年第2四半期の業績

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第2四半期における診断薬・機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで1.0%減、既存事業ベースで1.4%減、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業ベースで0.8%増となりました1

診断薬・機器事業の売上高は、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高が前年同期比で減少したことに加え、中国における帯量購買(volume-based procurement:VBP)制度の影響を受けました。

第2四半期における新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は、前年同期の1億200万ドルに対し、5,500万ドルでした。

コアラボ診断事業の全世界売上高は、決算報告ベースで2.2%増、既存事業ベースで1.6%増となりました。中国における帯量購買制度の影響により、第2四半期の成長は抑制されました。

2025年上半期の業績

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エスタブリッシュ医薬品
(単位:百万ドル)

2025年第2四半期の業績

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第2四半期におけるエスタブリッシュ医薬品事業の売上高は、決算報告ベースで6.9%増、既存事業ベースで7.7%増となりました。

主要新興国には、アボットのブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって長期的かつ最も魅力的な成長機会となる複数の新興国が含まれます。これらの国々における第2四半期の売上高は、決算報告ベースでは7.3%増、既存事業ベースで8.7%増となりました。既存事業の成長は、アジア、中南米、中東の複数の国々における二桁成長に牽引されました。

2025年上半期の業績

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医療機器
(単位:百万ドル)

2025年第2四半期の業績

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第2四半期における医療機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで13.4%増、既存事業ベースで12.2%増となりました。

第2四半期における売上高の伸びは、ダイアベティスケア事業、ハートフェイラー事業、ストラクチュラルハート事業、エレクトロフィジオロジー事業の二桁成長によって牽引されました。

FreeStyleリブレ®、Navitor®、TriClip®、Aveir®を含め、複数の製品が好業績に貢献しました。

ダイアベティスケア事業では、持続グルコース測定システムの売上高が19億ドルとなり、決算報告ベースで21.4%増、既存事業ベースで19.6%増となりました。

2025年上半期の業績

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アボットの業績見通し
アボットでは、2025年通年の新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業売上高成長率を7.5%~8.0%、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を含む既存事業売上高成長率を6.0%~7.0%と予想しています。

アボットでは、2025年通年の調整後の営業利益率を売上高の約23.5%と予想しています。

アボットでは、2025年通年の調整後の希薄化1株当たり利益を5.10ドル~5.20ドル、2025年第3四半期の調整後の希薄化1株当たり利益を1.28ドル~1.32ドルと予想しています。

アボットでは、将来の見通しに基づくこれらの非GAAPの財務指標に対し、将来の見通しに基づくGAAPの財務指標は提示していません。リストラクチャリングならびにコスト削減のイニシアチブ関連費用、無形資産減損費用、買収関連費用、為替変動といった特定項目の時期と影響を、合理的な確実性をもって過度な負担なく予測することは不可能であり、これらがGAAPに基づく業績に大きな影響を及ぼす可能性があるためです。

アボット、406四半期連続配当を発表
2025年6月13日、アボットの取締役会は、1株当たりの四半期配当を0.59ドルと発表しました。アボットでは、2025年7月15日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2025年8月15日に現金配当を支払います。

アボットは53年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P 500配当貴族指数の構成銘柄となっています。

アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランドジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約114,000人の社員が活動しています。
アボット(www.abbott.com)、アボットジャパン(www.abbott.co.jp)、リンクトイン(www.linkedin.com/company/abbott-/)、フェイスブック(www.facebook.com/Abbott)、インスタグラム(www.instagram.com/abbottglobal)、X(x.com/AbbottNews)、YouTube(www.youtube.com/c/abbott)、YouTubeジャパン (www.youtube.com/@abbottjapan)も合わせてご参照ください。


12025年第2四半期における全世界売上高は111億4,200万ドル、診断薬・機器事業の売上高は21億7,300万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は5,500万ドルでした。2024年第2四半期における全世界売上高は103億7,700万ドル、診断薬・機器事業の売上高は21億9,500万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は1億200万ドルでした。
22025年上半期における全世界売上高は215億ドル、診断薬・機器事業の売上高は42億2,700万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は1億3,900万ドルでした。2024年上半期における全世界売上高は203億4,100万ドル、診断薬・機器事業の売上高は44億900万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は3億600万ドルでした。