2020年10月21日―アボット(米国イリノイ州アボットパーク)は本日、2020年9月30日を期末とする第3四半期の業績を発表しました。
アボットの社長 兼 最高経営責任者(CEO)、ロバート・B・フォードは、「困難な状況下にもかかわらず、堅調な業績を達成し、業績予想を引き上げることができたことは、当社が革新力と実行力を有していることの表れです。新製品のパイプラインは非常に豊富であり、年度末を勢いよく迎えられる状況にあります」と述べています。
第3四半期の事業概要
注記:当社経営陣は、売上の成長率を有機ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。有機的売上成長に為替変動の影響は含まれていません。
2020年第3四半期の事業セグメント別売上高と説明は以下の通りです。
全社
(単位:百万ドル)
*2020年第3四半期の継続事業からの総売上には、その他の売上約2,000万ドルが含まれます。
*2020年9カ月通算の継続事業からの総売上には、その他の売上約5,000万ドルが含まれます。
n/a = 該当なし
注記:為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。
2020年第3四半期における全世界売上高は報告ベースで9.6%増の89億ドルとなり、有機ベースでは10.6%増となりました。
栄養剤製品
(単位:百万ドル)
第3四半期における栄養剤製品の全世界売上高は、報告ベースで2.6%増、有機ベースでは4.1%増となりました。マーケットリーダーであり、幅広くバランス良く取り揃えられた栄養剤ブランド「エンシュア®」の米国や世界各国での販売実績が堅調であったことから、成人用栄養剤製品部門におけるグローバルでの売上成長は、報告ベースで10.6%、有機ベースで12.4%となりました。小児用栄養剤製品部門では、経口補水飲料ブランド「Pedialyte®」と、「PediaSure®」が米国の売上を牽引しました。米国外では、東南アジアにおける小児用栄養剤製品の売上の伸びにより、中華圏での厳しい状況が相殺されました。
診断薬・機器
(単位:百万ドル)
第3四半期における診断薬・機器の全世界売上高は、報告ベースで38.2%増、有機ベースで38.8%増となりました。今四半期における堅調な売上増は、検査室用免疫分析装置、遺伝子検査システム、ポイントオブケア迅速検査といったプラットフォームでの新型コロナウイルス感染症に対するアボットの検査試薬ポートフォリオへの需要が牽引しました。新型コロナウイルス感染症の検査に関連する今四半期における全世界売上高は8億8,100万ドルでした。
エスタブリッシュ医薬品
(単位:百万ドル)
第3四半期におけるエスタブリッシュ医薬品の売上高は、報告ベースで9.3%減、有機ベースで3.3%減となりました。
主要新興市場にはインド、ブラジル、ロシア、中国の他、ブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって最も有力な長期的成長機会となる複数の新興国が含まれます。これらの国々における第3四半期の売上高は、報告ベースでは10.3%減、有機ベースでは1.8%減となりました。これは主として新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、複数の国での需要の軟化したことによるものです。
医療機器
(単位:百万ドル)
第3四半期の医療機器の全世界売上高は、報告ベースで3.4%増、 有機ベースで2.6%増となりました。心血管事業およびニューロモデュレーション事業全体にわたり、需要が正常に近いレベルにまで回復し続けていることから、前期比で売上増と手術件数に大幅な増加傾向がみられました。
ダイアベティスケア事業では「FreeStyleリブレ」が堅調な成長を牽引し、報告ベースで37.9%増、有機ベースで35.6%増となりました。9月には「FreeStyle Libre 3」システムがCEマークを取得しました。「FreeStyle Libre 3」は、自動で最新の血糖測定を行い、最長14日間の精度を保ち、リアルタイムの血糖アラーム機能を有し、それらを世界最小・最薄3のウェアラブルセンサーに搭載しました。その上、これまでの製品と同じ低価格で提供されます。また、アボットは「Libre Sense Glucose Sport Biosensor」がCEマークを取得しました。本製品は一般消費者向けの店頭販売される製品で、アスリートが、選んだ栄養摂取の、トレーニングや運動機能に対する効率性を理解するのに役立ちます。
アボットの2020年業績予想
アボットでは、2020年通年のGAAPに基づく継続事業からの希薄化1株当たり利益は最低でも2.35ドルであると予想しています。また、主として無形資産減価償却費、買収関連費用、構造改革やコスト削減イニシアチブ関連費用、およびその他の費用に関する、2020年通年の特定項目は、1.20ドルと予想しています。特定項目を除いた、2020年通年の継続事業からの調整後の希薄化1株当たり利益は、最低でも3.55ドルであると予想しています。
アボット、387四半期連続配当を発表
2020年9月17日、アボットの取締役会は、四半期配当を1株当たり0.36ドルとすることを発表しました。アボットは、2020年10月15日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2020年11月16日に現金配当を支払います。
アボットは48年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P500配当貴族指数の構成銘柄となっています。
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