- 第3四半期の売上高は決算報告ベースで6.9%増、既存事業売上高は5.5%増、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業売上高は7.5%増1
- 第3四半期の米国会計基準(GAAP)に基づく希薄化EPSは0.94ドル、調整後の希薄化EPSは1.30ドル
- 営業利益率は決算報告ベースで18.1%、40ベーシスポイントの上昇により調整後の営業利益率は23.0%
※本資料は、アボットが2025年10月15日に発表したプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。
2025年10月15日―アボット(米国イリノイ州アボットパーク)は本日、2025年9月30日を期末とする第3四半期の業績を発表しました。
- 第3四半期における売上高は決算報告ベースで6.9%増、既存事業ベースで5.5%増、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業ベースで7.5%増でした1。
- 第3四半期の米国会計基準(GAAP)に基づく希薄化EPSは0.94ドル、特定項目を除いた調整後の希薄化EPSは1.30ドルでした。
- 年初来売上高は決算報告ベースで6.1%増、既存事業ベースで6.4%増、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業ベースで7.7%増でした2。
- アボットは、すでに公表した2025年通年の既存事業売上高見通しを維持しました。
- アボットは、2025年通年の調整後の希薄化EPS見通しについて、すでに公表されている中央値を据え置き、レンジを5.12ドル~5.18ドルに縮小しました。中央値で二桁成長を見込んでいます。
- 7月、アボットは、三尖弁逆流症(三尖弁閉鎖不全症)の患者さんを対象とした、初の低侵襲の治療選択肢であるTriClip®について、日本で規制当局の承認を取得したことを発表しました。
- 8月、アボットは、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)システムNavitor®について、低から中程度の開心術リスクのある、症候性の重度大動脈弁狭窄症の患者さんの治療を対象とした適応拡大により、CEマークを取得したことを発表しました。
- 8月、欧州心臓病学会(ESC)において、心臓弁膜症の治療におけるMitraClip®とTriClip®の使用について追加的サポートを提供する新たな治療ガイドラインが公表されました。この新たなガイドラインは複数の臨床試験によるエビデンスに裏付けられています。
アボットの会長 兼 最高経営責任者(CEO)ロバート・B・フォードは、「第3四半期決算は、私たちが一貫して質の高い業績を実現できることを示しています。差別化された製品パイプラインによって業績が引き続き後押しされるとともに、株主の皆様に持続的な長期的価値を提供できるポジションを確立しています」と述べています。
第3四半期の事業概要
当社経営陣は、売上高の成長率を為替変動の影響および栄養剤製品事業におけるZonePerfect®製品ライン廃止の影響を除いた既存事業ベースで測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。さらに、新型コロナウイルス感染症は世界的な流行から地域的な流行へと移行し、検査への需要が大幅に減少しているため、当社経営陣は新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除いた既存事業ベースで売上高の成長率を測定評価することが、投資家の皆様に当社の基礎的な業績を最もよく理解いただける方法だと考えています。
注記:為替変動の影響を排除した業績を算出するために、当年のドル建て売上高は、当年の期中平均為替レートを使用して適切に換算し、それを前年の期中平均為替レートを使用して適切に再計算しています。
2025年第3四半期の業績
 (単位:百万ドル)

2025年9カ月間の業績
 (単位:百万ドル)

過去の調整後売上高から決算報告ベースの売上高への調整については、英語原文をご参照ください。
*2024年3月の栄養剤製品事業におけるZonePerfect®製品ライン廃止の影響を反映しています。
栄養剤製品
 (単位:百万ドル)
2025年第3四半期の業績

第3四半期における栄養剤製品事業の全世界売上高は、決算報告ベースで4.2%増、既存事業ベースで4.0%増となりました。
第3四半期の成長は、成人用栄養剤製品部門に牽引されました。第3四半期における成人用栄養剤製品の売上高は、幅広くバランスのとれたラインアップにより市場をリードする栄養剤ブランド「エンシュア®」と糖尿病患者さんの栄養要件を満たすために設計された市場をリードする製品ブランド「グルセルナ®」の強い伸びに牽引され、決算報告ベースで5.8%増、既存事業ベースで5.4%増となりました。
2025年9カ月間の業績

* 2024年3月に栄養剤製品事業のZonePerfect®製品ラインを廃止したことによる影響を反映しています。
診断薬・機器
 (単位:百万ドル)
2025年第3四半期の業績

第3四半期における診断薬・機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで6.6%減、既存事業ベースで7.8%減、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業ベースで0.4%増となりました1。
第3四半期における新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は、前年同期の2億6,500万ドルに対し、6,900万ドルでした。
コアラボ診断事業の全世界売上高は、決算報告ベースで3.8%増、既存事業ベースで2.2%増となりました。帯量購買制度の影響など、中国での厳しい市場状況により、第3四半期の成長は抑制されました。
2025年9カ月間の業績

エスタブリッシュ医薬品
 (単位:百万ドル)
2025年第3四半期の業績

第3四半期におけるエスタブリッシュ医薬品事業の売上高は、決算報告ベースで7.5%増、既存事業ベースで7.1%増となりました。
主要新興国には、アボットのブランドジェネリック製品ポートフォリオにとって長期的かつ最も魅力的な成長機会となる複数の新興国が含まれます。これらの国々における第3四半期の売上高は、決算報告ベースでは10.3%増、既存事業ベースで11.1%増となりました。既存事業の成長は、アジア、中南米、中東の複数の国々における二桁成長に牽引されました。
2025年9カ月間の業績

医療機器
 (単位:百万ドル)
2025年第3四半期の業績

第3四半期における医療機器事業の全世界売上高は、決算報告ベースで14.8%増、既存事業ベースで12.5%増となりました。
第3四半期における売上高の伸びは、ダイアベティスケア事業、エレクトロフィジオロジー事業、リズムマネジメント事業、ハートフェイラー事業、ストラクチュラルハート事業の二桁成長によって牽引されました。
ダイアベティスケア事業では、持続グルコース測定システムの売上高が20億ドルとなり、決算報告ベースで20.5%増、既存事業ベースで17.2%増となりました。
2025年9カ月間の業績

アボットの業績見通し
 アボットでは、2025年通年の新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を除く既存事業売上高成長率を7.5%~8.0%、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高を含む既存事業売上高成長率を6.0%~7.0%とする公表済みの見通しを維持します。また、2025年通年の調整後の希薄化EPS見通しについて、中央値で二桁成長を見込み、公表済みの中央値を据え置き、レンジを5.12ドル~5.18ドルに縮小します。
アボットでは、将来の見通しに基づくこれらの非GAAPの財務指標に対し、将来の見通しに基づくGAAPの財務指標は提示していません。リストラクチャリングならびにコスト削減のイニシアチブ関連費用、無形資産減損費用、買収関連費用、為替変動といった特定項目の時期と影響を、合理的な確実性をもって過度な負担なく予測することは不可能であり、これらがGAAPに基づく業績に大きな影響を及ぼす可能性があるためです。
アボット、407四半期連続配当を発表
 2025年9月19日、アボットの取締役会は、1株当たりの四半期配当を0.59ドルと発表しました。アボットでは、2025年10月15日の営業時間終了時点において当社の株主名簿に登録されている株主に対して、2025年11月17日に現金配当を支払います。
アボットは53年連続で増配しており、25年以上連続で毎年増配している企業で構成されるS&P 500配当貴族指数の構成銘柄となっています。
アボットについて 
 アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランドジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約114,000人の社員が活動しています。
アボット(www.abbott.com)、アボットジャパン(www.abbott.co.jp)、リンクトイン(www.linkedin.com/company/abbott-/)、フェイスブック(www.facebook.com/Abbott)、インスタグラム(www.instagram.com/abbottglobal)、X(x.com/AbbottNews)、YouTube(www.youtube.com/c/abbott)、YouTubeジャパン (www.youtube.com/@abbottjapan)も合わせてご参照ください。
12025年第3四半期における全世界売上高は113億6,900万ドル、診断薬・機器事業の売上高は22億5,300万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は6,900万ドルでした。2024年第3四半期における全世界売上高は106億3,500万ドル、診断薬・機器事業の売上高は24億1,200万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は2億6,500万ドルでした。
22025年9カ月間における全世界売上高は328億6,900万ドル、診断薬・機器事業の売上高は64億8,000万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は2億800万ドルでした。2024年9カ月間における全世界売上高は309億7,600万ドル、診断薬・機器事業の売上高は68億2,100万ドル、新型コロナウイルス感染症検査関連の売上高は5億7,100万ドルでした。