*本記事は、2023年10月16日に米国アボット本社のウェブサイトで紹介された記事の翻訳版です。内容については英語原文が優先されます。当社のグローバルでの取り組みを紹介するものであり、医学的な情報を提供したり、製品を広告・宣伝する目的のものではありません。
2023年10月8日から11日にかけてラスベガスで開催され、10,000人を超えるヘルスケア産業のリーダーやイノベーターが参加した6回目の年次HLTHカンファレンスで、アボットは確固とした存在感を示しました。
アボットの会長兼最高経営責任者(CEO)のロバート・フォードは、このイベントのメインステージに立った4名の単独講演者のうちの1人です。フォードは、「健康を手の中に(Putting Health in Your Hands)」と題した基調講演で、行動を持続可能な形で変化させるテクノロジーによって人々のエンパワーメントを実現するというヘルスケアの変革をアボットがどのように先導しているのかを語りました。
「私たちは、病気になった時の治療だけでなく、健康の維持に重点を置いたシステムに移行しようと取り組んでいます。自分の体に関する情報が明快かつ理解可能で、より情報に基づいた決断を指先ひとつで下すことができる、そんな未来が来る可能性が、アボットで働く私たちを奮い立たせるのです」
フォードが挙げたテクノロジーのひとつが、アボットの低侵襲な植込み型心電図記録計に使用している技術です。それはBluetooth経由で患者さんのスマートフォンアプリに安全に接続し、担当医やクリニックにリアルタイムでデータを送信することができるものです。
フォードは次のように述べています。「このコネクティビティ(データの接続性)による即応性と柔軟性こそが、ヘルスケアの未来です。医療は病院内で完結するのではなく、人々が自分らしく生き、自身にとって最適なケアは何かを見つめる時代が来るでしょう」
さらにフォードは、英国で先日発表されたアボットのコンシューマー向けバイオウェアラブル製品iの概要についても説明しました。それは、持続グルコース測定器(CGM)の分野で世界トップレベルのシェアをもつアボットが10年以上をかけて築き上げた、持続グルコース測定検知技術におけるノウハウをもとに開発された製品です。
アボットのCGMと同様に、そのウェラブルセンサーは上腕の後ろに装着し、着用者のグルコース値を追跡します。また、着用者がより健康的な習慣を身につけ 代謝を鍛え、ウェルビーイングを向上させられるよう独自のアルゴリズムを通じてサポートする機能も備えます。
その他の講演者
カンファレンスには、アボットのダイアベティスケア事業部シニアバイスプレジデントのジャレイド・ワトキンも登壇し「糖尿病は金食い虫(The Diabetes Money Pit)」と題するパネルディスカッションに参加しました。ディスカッションの中でワトキンは、アボットが持続グルコース測定器(CGM)の製造開発において、患者さんにとっての入手性と価格の手ごろさを優先した結果、世界で最も広く使用されるCGMシステムとなっていることを伝えました。
またテックトークにおいて、アボットのカーディアックリズムマネジメント事業部の製品開発のディビジョナル・バイスプレジデントのヴィッシュ・チャランが、世界で初めて米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けたダブルチャンバーリードレスペースメーカーシステムiiを開発した経緯と、その新たなテクノロジーである「血液の導電性を利用して個々のペースメーカー間で情報伝達する仕組み」を説明しました。
最後に、Public Health Instituteの会長兼CEOでありアボットの栄養課題対策センター(Center for Malnutrition Solutions)の顧問を務めるメアリー・ピットマン(DrPH)は、食べ物が健康に与える様々な影響についてのパネルディスカッション「国民を養う(Nourishing Our Nation)」で司会を務めました。ディスカッションの中でピットマンは、カリフォルニア州ストックトンで実施されている地域の糖尿病患者を対象としたプログラム「 Future Well Communities Healthy Food Rx(健康食処方箋)」を紹介しました。
i 当該製品は医療用ではなく、糖尿病を含む疾病のスクリーニング、診断、治療、緩和、予防、またはモニタリングに使用するものではありません。また個人によって得られる反応が異なる可能性があります。また日本では未発売です。
ii 2023年10月16日時点で、日本では未発売です。
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